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[4000PV突破!] 始まりの村と小さな竜  作者:


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隠密?


詰所を出た後、四人はしばらく無言だった。


資料保管庫。


商業ギルド本部の裏。


言葉の重さが、少しずつ体に馴染んでくる。


「……本当に、入るの?」


レナが呟く。


「ガインは、手引きするとは言ってた」


「でも、見つかったら?」


「ただじゃ済まないだろうな」


ユノは、あえて軽く答えた。


不安を煽っても、意味がない。


「一度、宿に戻ろう」


「準備、しっかりしておきたい」


宿の部屋に戻ると、ティナが荷物を整理し始めた。


「……夜目が利く薬草がある」


小瓶を取り出す。


「クルクル村で、教わった調合」


「便利だな、それ」


「多くは作れない。今回は、これだけ」


三本の小瓶が、机に並んだ。


レナは、自分の杖を確認していた。


「……音を立てない魔法、練習しておく」


「風で足音を消すやつ、できそう?」


「たぶん。まだ不安定だけど」


小さく息を吐き、集中する。


杖の先に、淡い風が渦を巻いた。


「……よし、なんとなく掴めた」


ラグナルが、机の上でうろうろしていた。


小さな体で、何かを訴えるように鳴く。


「お前は、留守番だ」


ユノが言うと、明らかにしょげた様子を見せた。


「……悪いな。今回は、目立ちすぎる」


黒い鱗と、小さな翼の芽。


暗闇でも、その存在感は隠しきれない。


ラグナルは、渋々といった様子で丸くなった。


ウールが、その横にふわりと浮かぶ。


慰めるように、寄り添っていた。


夜が近づく。


窓の外、ヘルメリアの明かりが、少しずつ灯り始めていた。


昼間の賑わいとは違う、静かな緊張感。


「……時間だ」


ユノが立ち上がる。


三人も、それに続いた。


指定された場所――大通りから外れた路地の入り口。


そこに、ガインが待っていた。


「準備はいいか」


「ああ」


ガインは、四人を見渡し、小さく頷いた。


「じゃあ、行くぞ」


「保管庫の裏口まで、案内する」


夜のヘルメリアへ、一歩を踏み出した。


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