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不本意ですが「悪魔様、御命令を!」  作者: ニノマエ ハジメ
第二章 風の都・ヴィントス街編
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第二十話 容疑者

「容疑者を連れて参りました!」


本日5回の台詞だ。昨日のカロナの演説から合計7人の都民が城に来て、自分が怪しいと思った都民を通報し、城の警備の者たちが容疑者を連れてくる。


「離せッ…! 俺は本当に何もしてないッ…!」


「煩いっ! 貴様は他の者に通報されたんだ! 言い逃れは出来ないぞ」


警備の者に羽交締めにされる都民の男。もちろん彼は何もしていない。


「証拠が無いのにどうして捕まらなきゃなんないんだよ!」


「証拠など捜せば幾らでも見付かる。黙って観念するんだな」


今のところとても順調で願ったり叶ったりだが、ここまで通報が多いと、元々都民たちは仲が悪かったんじゃないかと思えてくる。


「…ゔぁぁぁぁっっっっっ!」


男の叫び声が、城の中に響きわたった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…こんなにたくさんの人が捕まるなんて…」


ミリアは多くの都民が入った牢を見て呟いた。


「でも捜査を続ければ、きっと都主様を殺した犯人が見つかるよ」


嘘だ。都主を殺したのは、僕らだ。

ディアの魔法がある限り、僕らは絶対に捕まらない。


「…そうだよね、きっと、見つかるよね?」


ミリアは少し腰を屈めて、僕の横腹にしがみついた。彼女の潤んだ目は、まっすぐに僕の方を見つめている。


「…うん、きっと、見つかるよ」



僕は、何度も嘘をつき続けた。

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