第十九話 演説
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ミリアがカロナに許可を取った次の日、都民たちは都主城の前に集まっていた。
「うわぁ、すごいねこれ…」
「たくさん集まることは分かってたけど、まさかこんなに集まるとは…」
ちなみに僕らは城の上の小さなベランダのような場所から、都民の集まった庭を見ている。
なかなかここまで人が集まっているところを見るのも他にないと思う。
「…人がゴミのようだ…」
「…うん? なんか言った?」
「…何でもありません」
ディアは時々訳の分からないことを言う。
「都民の皆様、本日はお集まり頂き、ありがとうございます。私は都主の秘書のカロナ=メルファラーレと申します」
カロナは都民たちに対して話を始めた。
「突然ですが、数日前、都主様が何者かに殺されました」
一気にざわつく都民たち。そのざわつきがある程度収まってから、もう一度話が始まった。
「この犯行では非常に計画的に魔術が使われていると思われ、実行犯は人間である可能性が高いと考えられます」
この推理はほぼ合っているが、間違いがある。1つは、使われたのは魔術ではなく魔法であること。もう1つは、実行犯は人間ではなく悪魔であること。
「我々は都主様を殺した犯人を罰せねばなりません。よって、この城に容疑者を連れて来た方にはそれ相応の報酬をお渡しします」
これは僕ら2人が提案した。こうすることで、城の牢により多くの都民を集めることができ、さらに都民たちを争わせることができる。
「本日の連絡は以上です。より多くの方々のご協力をお願い致します」
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カロナの演説を見届けた僕らは、2人で客室にいた。
「しかしよく疑われなかったよな。他国からの使者なんて怪しさ満点なのに」
「…あぁ、それは、」
「まさか魔法使ってたとか?」
…黙ってるってことは当たりか。そんなに魔法が強いなら、最初から魔法で支配すればいいのに…
まぁ何はともあれ、都を混乱させることはできた訳だ。
さあ、疑い合え、愚民ども。




