少しお説教
久保さんの居眠りの頻度が少し多い気がする。
1日に2回くらいだったのに、4回になってる。このままだと久保さんの成績が下がってしまうかもしれない。
少し、お説教した方がいいかな。
お昼を食べ終わって、僕は話を切り出す。
「久保さん」
「ん?どうしたの?」
「最近、授業の居眠り多くない?」
「そうかな?」
「そうかなじゃないでしょ。明らかに増えてるよ」
僕の言葉で、久保さんは怒ってると分かったのか小さく「うん」と言う。
少し、口が厳しいのを反省し優し目に言う。
「居眠りをするのは仕方ないと思うよ。でも、寝ないように努力するのはできる。まず、睡眠時間を増やす。昨日は何時に寝たの?」
「3時」
「なるほど。3時まで何してたの?漫画動画?」
「ううん。クレーンゲームの動画。1時間のやつ。ギリギリのところで取れなかったり、逆に遠くなったりで面白くて」
「久保さん……」
「あとね、メダルゲームとかの動画もスカッとして」
「余計な話は結構‼︎」
久保さんは思わず固まる。
「……雑学を熱弁してる僕も人のことは言えないけど。でも、今は状況が違う。それくらい、わかりますか?」
「う、うん。ごめん」
ところで、敬語は威圧に入らないよね?なんで怒ると敬語なんだろう。帰りにそれに関する本でも買おうかな。
「うん……そういうのは、あとで聞かせて」
「じゃあ、動画を見る時間を減らす?」
「いや、そう言うのは心の問題じゃなくて、本能みたいなものだから。抑えれらるようなものじゃないと思う」
動画なんて見始めたら中々やめられないから。
「そう、なの?」
「でも、無理なんじゃないかな?」
「じゃあ、どうすればいいの?」
「そうだね。いっぱい見て見る欲求を無くすとか?」
「なるほど。じゃあ、いっぱい見る。寝る時以外は」
「希望を感じられない倒置法だね」
少し周りの人たちが和んだような感じがした。




