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授業でたまーにあること

 授業って少し退屈。

 頭の中は眠い。隣の拓くんは授業を聞いてしっかりとプリントを書いている。

 正直、少し授業は分からない……

 ピーン――

 何かの通知が鳴った。

 あー、通知だーとぼんやりと思った矢先だった。

「おい、誰だ」

 先生の低い声で思わず私は目をぱっちりさせて背筋を伸ばす。

 一応、私じゃない。

 休み時間にゲームはしたけど、消音モードにはしたし。

「…………誰も出ないのか」

 先生は前を向いたまま黒板を書くのをやめていた。授業を中断してまでスマホが鳴った人間を見つけたのかが甚だ疑問。

「鳴った人は自分なのか分かってるはずだ。授業中の通知は校則違反だぞ」

 先生は私たち生徒を見ながら言う。多分、先生はどこら辺で鳴ったかわかんない。

 分かってるならその辺りに来るような先生だから。

「……拓くん」

「え、なに……」

「どの辺で鳴ったか分かる?」

「え、大体、真ん中辺りじゃない?音からしてその方向っぽいし……」

「おい久保。なに話してるんだ?お前か?」

「すみません。私じゃありません」

「…………」

 拓くんと話しちゃったから、少し私が疑われてる。

 失礼な。授業中に寝ることはあっても、携帯の通知はならないようにしてる。

 そもそも、私が話しかけたからいけないんだけど。

「どの辺でなったか分かる奴はいないか?」

 拓くんがボソリとつぶやく。

「僕たちみたいなのが何か言うと、鳴った人たちから恨まれそうだね」

「…………」

 拓くんも私も正義感はある。でも、こう言う場面では沈黙を貫いていた。

 私たちでも、「誰かから嫌われたくない」と言う気持ちもある。

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