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かわいい理由で寝不足

 今日、拓くんは頻繁にあくびを連発していた。

「……どうしたの?拓くん」

 私はお昼休み1発であくびをした彼に聞いてみることにした。

「…………寝不足でさ」

「それは見ればわかるけど、どうして寝不足なの?」

「うーん……言いにくいと言うか……」

「えー、私と拓くんの仲でしょ?今頃言えない理由ってある?」

「ちょっと語弊があるね」

「ん?」

 確かに、お昼休みで騒がしい教室が、さらに騒がしい感じがするけど。

「で、どうして寝不足なの?まさか、何か夜更かしでやってた?」

「……んー。それだとよかったんだけどね」

「あー、もう。言ってみてよ。意外と恥ずかしくないのかもしれないよ」

 焦れったくなって、私は拓くんを急かす。

「……うーん。実はさ、怖い夢……見ちゃって」

「ふひっ」

 意外な理由に私は吹き出した。

「ほら、笑った。こうなるから、言いたくなかったんだよ」

「なんだ。かわいいじゃん」

 まだ肩を振るわせながら、私は言う。

「かわいいか…………まぁ、それなら……いっか」

「久保さん?また笑ってない?」

「さぁね……ふふふ」

「久保さん?」

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