表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/72

雑学クイズ

「じゃあ、ヒョウの模様の名前は?」

「えーわかんない」

「ロゼットっていうの」

 今日は卓くんの家で暇つぶしに雑学のクイズをしてもらっている。卓くんは私の隣でチョコビスケットを食べている。少し腹立つ。

「それじゃあね……マーガリンを間接的に作った人」

「アラブの商人だっけ?」

「それはチーズ。正解はナポレオン3世」

なんでそこまで知ってるんだ……

「じゃ、簡単な問題。第二次世界大戦終結後に日本に来たGHQの最高司令官は?」

「マッカーサー!」

「じゃ、名前は?」

「え?」

「時間切れ。正解はダグラス・マッカーサー」

 マッカーサーといえば、パイプを咥えてることで有名だよ。

「じゃ、簡単なもの……長篠の戦いで信長に敗れたのは?」

「今川義元?」

「それは桶狭間。長篠だから?」

「あ、武田勝頼か」

 私は歴史が苦手らしい。ちょっと悔しい。

「五重の塔と言えば?」

 卓くんは急に妙なことを言い出す。

「え?法隆寺?」

「幸田露伴。小説『五重の塔』の作者だね。それじゃ、『三四郎』『それから』は?」

「夏目漱石!」

「はいグレートアンサー」

 卓くんは私にチョコビスケットを差し出して食べさせる。私の餌付けを覚えたようだ。

 うま。

「じゃ、私も問題出しちゃお」

「どうぞどうぞ」

「夏目漱石のこ……」

「甘いもの。特にアイスクリームを好んでた」

「満点解答……人間の煩悩は?」

「108個」

「蘇我」

「中臣鎌足」

「何で分かるの?"蘇我氏"の"蘇我"しか言ってないのに?」

「勘だよ。歴史上で蘇我氏といえば、蘇我入鹿だし、そうくると中大兄皇子と中臣鎌足しかいないわけ」

 私が言おうしてたのは、"蘇我入鹿を倒した藤原氏の先祖の人は?"だけど、まさか勘でここまで頭が働くとは。

「ちなみに、中大兄皇子は、大化の改新で天智天皇に即位したね」

 自信満々な顔でジュースを飲む卓くん。

 こうなったら、奥の手。

「じゃ、卓くん」

「ん?」

 そんな不思議そうな顔も今のうちだ。

「私の胸はどれくらいでしょう?」

「…………え?」 

 ヒヒヒ。答えられるはずがない。男の子はこういうところだけ答えられない。

「…………じゃ、パスで」

「後に回す?じゃあ、バストサイズ」

「言い回し変えてもダメだから。じゃあ、平均のC」

「さあね」

 そう言って私は玄関に向かう。

「え、久保さん?」

「的外れな解答だったね」

「えー…………知識を持ちすぎると苦労するよ」

「お互いね。じゃ、お邪魔しましたー」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ