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雨降り
シトシト
ザァザァ
ザーッ
漫画ではこんな擬音がある雨。
「卓くん。傘持ってないんだけどどうしよう」
久保さんは放課後の窓を見ながらそういった。
「なんで天気を見ないの?降水確率60%だったよ」
「今朝の話題にしなかった卓くんが悪い」
「なんで僕が悪者にされるの?」
僕は傘を持っている。
「そうすれば、私は家まで取って帰れた」
「僕が持ってた傘で思い出せなかったのかな?」
「だって、近くの人が持ってれば降らない時ってあるじゃん」
確かにね。まぁ、しょうがないか。
僕はリュックからとある神器を取り出す。
「久保さん。これなーんだ?」
僕が出したのは、折り畳み傘だった。傘を持って行かない日のために備えたものなんだけど。
「卓くんの声する神様だー」
「何言ってんの?森川卓だよ?誕生日は2009年10月16日。血液型はO型。」
「まぁ、ありがとう。お代はお姉ちゃんに払わせるから。二つの意味で」
あんまり体を使わない方がいいと思うけど。
「お姉さんの尊厳が無くなっちゃうよ」
久保さんのお姉さんの扱いはなんなんだろうか。
傘をさして学校を出ると、雨が少し弱まっていた。




