表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/72

たい焼き

 ある日の学校の帰り道ーー

「ねぇ、卓くん……」

「ん?」

「今日さ、寄りたいところがあるんだけど……」

「寄りたいとこ?」

 僕が聞き返す。

「ずっと前にさ、食べにいったでしょ?たい焼き」

「たい焼き……あぁ!あそこね」

 確かに。ホームセンターの入り口の近くにたい焼きとかたこ焼きが売ってるところがある。

「そうだね食べに行こうか」


 近くにベンチがあったから、僕と久保さんはそこに座る。

 二人とも買ったのは、カスタードだった。

「なんか、冷凍のものよりこう言うのが何かと美味しいんだよね」

「あぁ、わかる!」

 なんとなく笑って、たい焼きをかじる。

「…………ねぇ、卓くん」

「ん?」

「どうでもいいけどさ、あんこのことをさ、小倉って呼ぶじゃん?」

 どうでもいいと言う前置きは少しいらない気がする。

「うん」

「小倉ってつぶあん?こしあん?」

「あぁ、つぶあんだね。名前の由来は“小倉山”っていう山に由来してるよ。紅葉の景色があんこの粒に見えるからだって」

「へぇー。卓くんは?」

「こしあん。久保さんは?」

「つぶあん。ヘヘヘ」

「なに?その笑い方」

 なんとなく。理由もなく笑った。こう言う瞬間って、なんか大切だよな。

 そう思える。

 いつもよりカスタードクリームが甘い気がしてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ