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待ってる

 今日、拓くんは委員会で少し学校を出るのが遅い。そこで、少しドッキリ。

 私は連絡なしに下駄箱で拓くんを待ってる。

 1人で帰ることもあるけど、今日は一緒に帰りたい。

 驚かせがてら、拓くんを待つ。

「お、久保さんだ」

 あんまり話さない男子。

「誰か待ってるの?」

「拓くん」

「ふーん。そうなんだ。仲良いよね」

「まぁね。小学校の時から仲良いから」

「へぇ、幼馴染?」

「拓くんは違うって言ってる」

「ふーん」

 いつの間にか男子は私の隣に座っていた。正直、とっとこ離れて欲しい。

「久保さん、誰かと付き合ったりしないの?」

「はぁ?……いや、別にそう言うのは興味ない」

「えー。かわいいのに」

 別に。誰かに振り向いて欲しいからやってるわけじゃないし……いや、コンタクトはどうなのかな?

「あ、そう言えば久保さん。メガネしてるんだよね」

 で、こいつはいつ離れてくれるのかな。

 そろそろ、手が出ちゃいそう。この前みたいに、みんなが見てる前じゃないから、少し手荒くしても大丈夫か。

「久保さん?聞いてる?」

「聞いてない」

「え、なんで」

 そもそも聞く価値ないから。

 男子の話なんて、拓くん以外は興味がない。水乃だって、私はあまり認めてはいない。

「あぁ、そうだ。森川と喧嘩することってあるの?」

 ウンザリ。

「なんでそれをアンタに言わないといけないの」

「え」

 このまま話してもイライラするだけだから、私は立って別のところで待つことにする。

「久保さん!」

 背後から声がかかる。

 振り返ると、そこには拓くんがいた。

「よかった。まだ帰ってなくて」

「え?」

「帰ろうとしたらさ、久保さんがいたから飲み物を買ってきた。ドッキリのドッキリかな」

 そのやりとりを見て,男子はそそくさと帰っていく。

「はい久保さん。どっちがいい?コーラかカルピスか」

「コーラ」

「はい」

 拓くんは私にコーラを差し出した。

「ありがと」

 瞬時に、コーラ振りまくる。

「ちょ、久保さん。なんで振ってるの?泡が溢れちゃうでしょ?ちょっと、ゆっくり開けてね。まぁ、溢れるけど。でも、服にかからないようにね」

・次回予告


「私の名前って意外と珍しいよね」


「あぁ、確かに。“歩”の一文字でもいいのに、“歩果”だからね」


「気に入ってるよ。でも、お姉ちゃんはありきたりな気がするんだよねぇ……」


「“若葉”だからね。フレッシュな名前っぽいけど。本人、そんな感じしないんだよね」


「次回、『狸寝入り』デュエルスタ」


「前話のカードゲームアニメネタじゃん」

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