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108/122

108と言えば?

「拓くん。108と言えば何でしょうか」

 唐突に久保さんに投げかけられた質問。

「ん?人間の煩悩?それとも、消費税8%の100円の税込み価格?」

「え、話数なんだけど」

「え?」

「ん?」


 閑話休題。

「なんだ。拓くん知ってるじゃん」

「でも、人間の煩悩って意外と多いよね。僕でも覚えられないよ」

「でも、なんでそんなに多いんだろ?」

 かっこよく、声を低くしてみる。

「まぁ、人間は欲望まみれだからね。金に権力、男に女に知識。はたまた、承認欲求」

「ふーん」

 あまり好感触じゃなかったなぁ。

「まぁ、久保さんはそう言うのなさそうだね」

「ないよ。今はゲームがしたい」

「そう言うのを欲望って言うんだよ。そうだね。久保さんの煩悩を予想してみるよ。三大欲求は必ずあるものとして」

「えーなにそれー」

 久保さんの顔をじっと見る。深い意味はないけど。

「んー。まず、ゲームでしょ?で、お腹が減ったから食べ物……あぁ、これは食欲か。あ、お金が欲しい?」

「うん。お小遣い使いきっちゃって」

「んーーー。あ、メガネは?視力悪くなってない?」

「えー。何でわかったの?作り直す予定だったのに」

「勘だよ」

 久保さんは躍起になったのか、「私も私も」と言って僕の顔を覗き込む。なんか照れるなー。

「拓くん、なんか忘れ物した?言い訳考えてない?」

「忘れ物はしないよ」

「あ、部屋に飾る変身ベルトは?」

「あー。最近良いのがないっていうか、好みじゃないのが多いんだよねー。やっぱりエグ○イドとビ○ドが良いなー。ギミックはシンプルだけど面白いんだよねー。最近はビヨン」

「あ、ちょっと眠い?」

「え?うん。眠い。少し寝不足でさ。新しい漫画動画を見終わったら寝れなくて」

「あー。ブルーライトの浴びすぎだよ。拓くんも前に注意してたじゃん」

 痛いところを突かれた。

「お……身長も気にしてる?」

 思わず、椅子から立ち上がって中腰になった。その際、後ろの人の机に椅子をぶつけちゃった。

「わー、嘘嘘。冗談冗談。ね」

 久保さんは身長を指摘されると殴られるとでも思ってるのかな。

 後ろの人に「ごめん」と謝った。

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