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最小公倍数・最大公約数

「拓くん。この問題なんだけど」

「うんうん」

「公約数ってところなんだけど……最大公約数って何だっけ?」

「久保さん。ほんとに高校生?」

「うん」

「自信満々なのは何なのかな」

 僕は少し息を吐いて、久保さんに教える。

「その名前の通りだよ。2つの数を同じ数で割る場合、最も大きい値のこと。例えば、20と16は?」

「んー。4?」

「そう」

 教えればできるのが久保さんなんだよなー。

「ほら。この数も最大公約数で割れるでしょ?」

「あぁ。ここは……7で割るのか」

「そうそう」

「できた。なんかちょうだい」

 調子に乗るとモノを欲しがるのが久保さん。

「そうだね。じゃあ、売店でポテトを買おうね」

「わーい」


 昼休みに僕はポテトを買った。

「あーあ。数学ってちょっとわかりにくい」

 ポテトを3本掴んだのに、久保さんはポテトを一本ずつ食べている。

「まぁ、そうだよね」

「私、数学ができる人ってちょっとおかしい人なのかなって思うんだよね」

「理数系の教員免許を取ろうとしてる和泉さんには耳が痛いね」

 久保さんはド派手にため息をつく。

「大体、分数と割り算を一緒にしないでよ。紛らわしいじゃん」

「まぁ、約分と割り算は大体同じだからね。それに、本当に分数になるのはあるよ」

「ごめん。私、もう数学はいい。数学過多」

「話しただけでもダメなのか」

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