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彼岸の鏡像  作者: 秋映


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#4 身近な死

「〝戦車〟がすぐ動けるならすぐに国境を越えた戦場へ向かうことになります。あなたが拾われた場でもあるので、なにか気付いたことがあればすぐに言ってください」

「分かりました」


結局来た道を戻るように法王のいる医務室まで戻ってきてしまった。ちょうど入れ違いになるように運び込まれたらしい〝戦車〟に会うために戸をノックする。


「失礼します。ジークは起きていますか?」

「やあ、彼なら起きているよ。ルカ君も来たんだね、調子はどうかな」


返事を聞いた〝力〟はそのまま奥にあるベッドの方に歩いていった。ルカがそのまま法王と雑談をしながら待っていると、話し声が聞こえてくる。


すぐに力がもう一人と共に戻って来た。


「それで、結局死んだんですか?」

「死んだが許された。〝審判〟にも事情は説明してある」

「動けますか。新しい任務があります」

「問題無い。内容は?」

「A地点の偵察です。目的としてはルカの研修のようなものですね」

「分かった」


現れた〝戦車〟は法王を見て、そして横にいるルカをまじまじと見つめた。


「お前が記録人か。ずいぶん若そうだな、年はいくつだ?」

「記憶がなくて分からないんですよね」

「それも忘れてるのか」


疑わしげな目とともにため息をついた彼は、法王に一言礼を言い戸を開けた。


「じゃあ行くか。記録人、名前は?」

「ルカです」

「よし、ルカだな。俺は戦車、本名はジーク。俺は回復魔法は全く使えないから戦場では自分の身は自分で守れ」

「分かりました」

「死にたくなかったらベルーシュの側から離れるなよ」

「ベルーシュってどなたですか?」

「僕ですよ」


そういえば〝力〟の本名は聞いていなかった。ルカはふと法王との会話を思い出す。


「法王さんは本名を教えてくれませんでした」

「あの人はこの軍の要の一人だからな。俺らは戦場に出るから顔も向こうに割れてる。名前が割れてても問題はない」

「彼の術解と名前は大切な情報ですから、簡単に敵に渡らないようにしています。他にも何人か同じような大罪人がいますね」

「なるほど。ところで術解って何ですか」


ルカの質問に、2人は目を見合わせた。


「後で説明しましょうか。見たほうが早いですよね」

「そうだな」


そう言いながら歩いていく2人を慌てて追いながら、ルカは戦場での任務に思いを巡らせた。


「ジークさん、さっき死んだって言ってませんでしたか?僕も死ぬかもしれないんですか?」

「死んだぞ」

「僕は大丈夫なんですよね??」

「多分な」

「多分!!?」

大罪人紹介

・コードネーム〝戦車〟

性別:男性

罪状:殺人

術解名:「断崖の狼」

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