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あらかた話終えると雄真は呆れた顔をしていた。
「千歳は転移者ホイホイにでもなっちまったのか?」
「知らないわよ!でも見知らぬ地で困っている転移者がいればなんとかしてあげたいと思うじゃない」
転移者ホイホイとは心外だ。リオンの転移がユエを助ける事になったのかもって考察も伝えたのに、そんな言い方酷いと思う。
「それで、少しでも早く力を取り戻し帰還出来るように神社巡りを始めたと。しかし、こんな子供の姿なんだな異世界の神様って」
「あら、これは仮の姿よ。連れ歩くのに都合が良いから人に化けてくれたの。真の姿はそれはもう可愛いもふもふなんだから」
『千歳、あれが我の真の姿と思っておったのか?』
「え?違うの?」
だって元は毛玉で、それからこの子供の姿になったじゃないか。
「弱ってると姿も幼体化するって事なんじゃないか?良くあるだろ、そう言う魔獣とかの話」
『聡い子だの』
「はは、子供に子供扱いされてるようで妙な感覚だな」
雄真の考察は当たっていたようでユエに褒められたが複雑な表情をしている。
「じゃあ、本当はもっと大きいもふもふなの?」
『当たり前だ』
もっと大きいまん丸いもふもふ、見てみたい。
「力が戻ったら、姿も元に戻るの?」
『無論だ』
「その時は真の姿を見せてくれる?」
私は期待に目を輝かせて聞いた。
『世渡りの道を通す時にはその姿となるから見れるだろうて』
「本当!?楽しみにしてるわね!」
「千歳が思ってるのとは違うんじゃないか?」
雄真が何か言っているが無視だ。
『して、先程から何度か出てきたリオンとはなんだ?』
雄真が勘違いした時や、ユエの通れた光の道について私なりの考察を伝えた時に出た名前がユエは気になっていたようだ。
「ああ、話してなかったわね。リオンはユエが来る少し前にここにいた転移者よ。こちらにいる間、雄真の協力ももらってこちらでの生活を助けたのよ。本人も何でここに居るのか分かってなかったから、転移の理由は定かではなかったけど、この世界を楽しむためにきた留学生だったと私は勝手にそう思ってる」
「ユエと同じ金髪のいい男だったよ」
『それゆえ、血縁かと思ったわけだな。しかし、きっとその者の通った道があれだったのだろうな。千歳の家やこの店に施された加護と同じ気配であったし、この地に伸びる道などそう作れるものではないからな。リオンとやらの世界に我は救われたのだな』
転移して訳もわからないリオンを私たちが助け、そのリオンがユエを助けて、私たちとユエが今はこうしている。
「きっと縁が結ばれたのね」
『ふむ、そうだの』




