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地元に帰りつく頃にはすっかり日が暮れていた。そのため「珈琲屋」の店内が明るいことにはすぐ気がついた。まだ休みの期間のはずだ。看板にも灯りは灯っていないから営業はしていないのは確かなようだが。通りからいつものように中を伺うとカウンター越しに雄真の姿が確認出来た。休みだからか前髪もセットせず何やら作業をしているようだった。
私の方にも気づいたようで窓越しに目が合った。その目が私の傍に向けられて普段の鋭いものから、見開いていまん丸になっていく。一度は断念したが丁度良いから新たな転移者ユエについて話だけでもしていくかと店内に足を向けた。
「お前その子供、、やっぱりリオンのこと襲「ってないわよ!」」
開口一番なんて失礼なこと言い出すんだか。私は被せるようにすぐ否定する。リオンが居たのはほんの一週間前の数日間だと言うのに、こんな大きさの子供なんか出来るか!
「いや、だって金髪の子供なんて連れてたら、同じ金髪の男を想像するだろうが」
「ほんの一週間ちょっとしか経ってないのにどうやったらこんな大きな子が生まれて育つって言うのよ!」
「人を転移させちまう世界の力なら時間の概念なんてどうとでもしそうじゃないか!」
雄真の考察は確かになくはないと思うから私は言葉に詰まってしまった。
「おい、まさか本当に、、」
「だから違うってば!」
『くっくっ、仕方のない子達だの』
それまで私たちのやりとりを見ていただけのユエが口、ではなくて思考を挟んだ。
「なっ!?なんだ?!」
急に言葉が頭に投げ込まれたから驚いたのだろう。先程丸く開いた目をさらに大きく見開いて頭に手を当て雄真は驚いている。
「ユエの声よ。私たちと違って特別な存在のユエは言葉を口にするのじゃなくて脳に直接その意思を送り込むようなの」
「まじか、、って、また転移者か?」
私はこれまでの事を雄真に話して聞かせた。




