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無事に名付けが済んだものの、まだ分からない事だらけなので私はユエへの質問を続ようとした。ただ少し聞くのが恐い事でもあるため私はどう切り出すべきかと言い淀む。
『気を遣う事はないから聞きたい事は聞くと良い』
ユエは私の様子を察して質問しやすくしてくれる。
「えっと、もしユエがココに来られなかったらどうなっていたの?」
『消滅していただろうな』
何の躊躇いもなく言うユエに私は言葉が再び出なかった。
『そうはなっていないのだから案ずるな』
「時空の狭間での療養は無理なの?」
『時空の狭間には何物も存在してはならないからな。世渡りの道を作りそれに乗っていれば別だが、そこに存在するものを許さない』
何となく宇宙を思い浮かべる。酸素もないから我々生物はそこで生きられないが、宇宙船でなら宇宙ステーションや月まで辿り着く事が出来る。宇宙ステーションに辿りつければ一先ず安心して休めるというような感じか。
「もし、ユエが消えちゃっていたらゴルトアウルムクリューソス、だっけ?はどうなっていたの?」
『ちゃんと覚えているじゃないか。まあ、でもこれからもユエと呼んでくれよ?気に入っているのだからな』
「ふふ、分かったわ。それでどうなの?」
『どうにもならんよ。そこにはある。ただ我が戻らぬと大地を抑えられぬから、弱き者達はいずれそこにあり続ける事は出来なくなるだろう。震え割れ続ける大地に彼らだけでは立ち続ける事はまだ困難なのだよ』
「ここに居る間はどうなの?」
『やはり自然災害は頻発するだろうな。だが先にも言ったがそれで成長する命もある。いつも以上に此度は困難を極めるだろうが、学びの時でもあるのだ。我が戻るまでは耐えて貰わねばならん』
それを聞いて自然と浮かぶ質問が口からでてしまう。
「耐え切れない、という事はないの?」
私を見つめていた目をユエは少し伏せて続けた。
『今まではなかった』
ユエも私も沈黙する。今までは、か。今回や今後はどうか分からないと言う事だろう。自分の消滅は何て事ないみたいに言ったのに、ゴルトアウルムクリューソスの消滅は辛いのだ。自分自身であり、自分を傷つる者であるのに、大切で仕方ないんだ。
「じゃあ、早くユエは元気にならなくちゃね」
きっと大丈夫なんて無責任に根拠のない慰めはできなかった。帰る場所を、大事なもの全てを失うかもしれないのだ。軽々しく慰める事なんて私には出来ない。でもユエはまだここにいて、つまりはユエの帰りを待つゴルトアウルムクリューソスは確かにあるのだ。少しでも早く力を取り戻し帰れば良いと思う。
『そうだな』
弱々しいが表情は柔らかかった。
ゴルトアウルムクリューソス、、、
スラッと言えると気持ちが良く癖になる 笑
次話から第三章スタートです!
ブクマ等してお楽しみ頂けますと幸いです(^^)




