表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【悲報】ダンジョンで撮影したら、間違って誤配信してました〜回避特化な私が、何故かバズってしまった件  作者: 水定ゆう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/77

第76話 ダンジョンの不思議な力

この設定がミソ。

 千世はお母さんである千里に言われて、ハッと気が付かされた。

 しかしながら、まだ答えを出すには形ができない。

 溜め息混じりの通学路。千世はあまり乗り気ではない。


「またダンジョンに行こうか……はぁ」


 考えはまとまっていないが、一つだけ決めてはいた。

 しかしそれが如何にも言葉にならない。

 上手く喋ることができず、まとまっていないもどかしさだった。


「普段はこんなことないのに。何が原因なんだろ?」


 千世は下手な違和感を感じる。

 胸の奥が騒めく程ではないが、突き動かす何か。それが未知に満ちていた。


「そう言えばお母さんが言ってたよね」


 ほとんど意味が分からなくてスルーしていた。

 千里曰くの言葉、「しばらく安定しないかもだけど、吹っ切れたら全部千世のものになるから安心して」と。

 何を意味しているのかはさっぱり分からない。

 だけど、とっても馴染んだ。


「変だよね。うん、とっても変」


 千世は自分一人を嘲笑うかのように笑みを浮かべる。

 あまりにも覇気がなく、笑っているようで笑っていない。とっても歪で仕方ない。


「あはは、あは……はぁ」

「どーん!」

「うわぁ!」


 気が付けばT字路を曲がっていた。

 背中に強い衝撃が有り、首に誰かの手が絡み付く。


「如何したの、千世?」

「師走、おはよう」

「おはよう、んで? 如何して元気ないの?」


 そこに居たのは案の定師走。

 さもしもこんな真似をする子は師走くらいしか千世の周りには居ない。

 消去法で結論を出すと、千世は師走に語り掛ける。


「元気ないかな?」

「うん、とっても」


 師走はズバリと言い切った。

 千世は「そうなのかな?」と首を捻る。


「元気無いっていうか、変な感じ?」

「変って?」

「千世なんだけどね。別にその、ほら別人じゃないんだよ?」

「幽霊の話してるの?」

「そうじゃなくて、うーん。千世が鎖で巻かれてるみたいな?」

「何その例え」


 千世は少しだけだ元気になる。

 その直接的な振る舞いが、師走に「それだよ!」と言わせた。


「やっぱり迷ってるような口調。変だって、千世。千世は考えれるけど、考えるよりも思った通りにした方が上手くいくもんね」

「褒められてる?」


 千里にも言われたことを繰り返し言われてしまった。

 まるでズバリと言い当てられたように千世はズキンと胸を撃ち抜かれた。


「まあ、それは良いとして、昨日のチャンネル登録者数凄いよね?」

「う、うん。たくさん増えてたね」

「嬉しいよね」

「そ、そうだね?」


 それが嬉しいのかどうか、今となっては怪しい。

 あんなことがあったのに、純粋には喜べない。

 そんな千世の姿に、師走は少し変な話をする。


「そう言えばさ、今朝見た時変なことが起こってたんだよね」

「変なこと?」

「うん。昨日のコメント、途中で途切れてるの。プッツリ、ダンジョンに対して直接的に触れたものだけ」

「ん?」


 千世は不思議に思う。

 流石にこれは何かあると推察した。

 もちろん運営をまずは疑う。


「運営側が配慮してくれたのかな?」

「うーん、ダンジョン関係の動画とか配信って、結構リスキーだし、そもそも分母が少ないから可能性はあるけどねー。でもさ、私達が撮ってた動画とか配信って、まあ状況以外に変なことなかったよねー?」


 師走はそう熱弁した。

 とは言え人が死んた場所で動画を撮ったのが不味かったのではと、千世は少し考えを巡らせる。


 けれど千世達はウィンディさんにちゃんと許可を貰っていた。

 認可されたいたのだから、コメントだけがブッツリ消されることはない。

 しかもプロコメントに関しては残っていて、ダンジョンに対して、失礼なことを言ったアンチコメントだけがミュートされているように思う。


 こんなの千世達は知らない。

 ましてや綺麗に消されているので、運営だけの関与とは思えない。

 千世と師走は不思議に感じたが、一つ気になることを師走が口にする。


「そう言えば、ダンジョンで撮った映像って、一度ダンジョンに行った人の記憶にしか深くは残らないんだよねー」

「そ、そうだっけ?」

「うん。よく分からないけどねー」


 千世は師走の言い分が少し気になる。

 それだとまるで、ダンジョンが意図的に(・・・・・・・・・・)都合の悪い記憶を(・・・.・・・・・)消している(・・・・・)ように見えてしまう。


「変だなー」

「おかしいよね。でも、もしかしたらできないことはないかもしれないよね」

「そうなの?」


 千世は少しだけ巡らせる。

 分からなくなる寸前まで意識を掻き立てると、少しだけ気になる点がある。


「ほら、ダンジョンって生きてるって言うよね?」

「うん」

「人って、陰口とか気にしちゃうでしょ?」

「まあそう言う人もいるよねー。私は気にしないけどさー」

「それと同じだよ。きっとダンジョンは私達みたいな人達を介して、色んな人や物を見ている……とか、怖いよね」


 少し不気味なことを言ってしまう。

 だけど説得力はやけにある。

 師走も「そっかー、確かにそうかもねー」と相槌を打つ始末で、千世は今更「な、ないよね?」とは言い出せない空気に苛まれるのだった。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


下の方に☆☆☆☆☆があるので、気軽に☆マークをくれると嬉しいです。(面白かったら5つ、面白くなかったら1つと気軽で大丈夫です。☆が多ければ多いほど、個人的には創作意欲が燃えます!)


ブックマークやいいねに感想など、気軽にしていただけると励みになります。


また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ