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【悲報】ダンジョンで撮影したら、間違って誤配信してました〜回避特化な私が、何故かバズってしまった件  作者: 水定ゆう


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第45話 謎の笛を貰ってしまう

いかにもなプレゼントを手にしたのだが。

 小人達は満足したのか道を開けてくれる。

 千世と師走もリンゴを幾つか持って帰ろうと思い、とりあえず手に取る。


 味の方は食べてないから分からない。

 だけど真っ赤でとっても綺麗。

 落ちたものの数があまり入っていないので、買取はして貰えそうだ。


「それじゃあ持って帰ろっかー」

「うん」


 流石に全部は持ち帰れない。

 そう思ったので、とりあえずモデルだけをリュックの中に詰めることにする。


 師走が選別する中、千世も手伝おとする。

 しかし千世には違和感を感じ、ついつい視線を下にする。


「ん?」


 すると千世は小人にパンツを引かれた。

 今度は何? そう思って振り返るが、小人の群れが一堂に介していた。


 千世と師走のことを見上げている。

 もしかして怖がらせてしまったのかな? 千世は「ごめんね」と口にする。


 しかし小人達は少し反応が違う。

 すると一斉に振り向く。目の前には草むらがある。


 これから何が起こるのか見守った。

 するとガサガサと音を立てながら、草むらの中から新たな仲間が飛び出すと、みんなで何かを運んでいた。


 かなり重そうだけど、その独特な形状に注意が行く。


「えーっと、ソレはなに?」


 千世はふと尋ねる。

 すると小人達は自分達が持って来た謎のアイテムを千世に差し出した。


「もしかしてくれるの?」


 千世はそう聞き返す。

 言葉が上手く通じたのか、小人達はコクコクと首を縦に振る。


「あ、ありがとう」


 千世はアイテムを受け取る。

 こう見てみると、受け取ったアイテムは笛のようで何かに使えそう。

 上手く鳴らせるか分からないけど、唇を震わせて吹いてみようとする。しかし師走に声を掛けられて失敗した。


「千世、何してるのー?」

「うわぁ!」


 ついつい声を上げてしまう。

 振り返ると不思議そうな顔を浮かべる師走の姿があり、千世が咥えているものが気になる。


「千世、それ何?」

「分かんない。でも、小人達がくれて……あれ?」


 振り返った千世は驚く。

 そこに小人達の姿は一つもなく、足跡すら残っていない。何処に消えてしまったのか? まるで見当もつかず、本当に姿を消すのが上手いと思う。


「居なくなちゃった」

「何処に行ったんだろうねー?」

「分かんないよ。でも、確かにコレは貰って……」


 千世は貰った笛を右手の中で握る。

 師走は「だからそれ何?」と連呼するが、それすら耳に入らない。


 本当にこの笛はなんなのか。

 そして小人達は何処に消えてしまったのか。

 謎が残ったままだが、とりあえず気を取り直す。


「ごめんね師走。私にもこれが何か分からないんだ」

「そうなの?」

「うん。とりあえずリンゴを持てるだけ持って帰ろう。またリンゴラゴンがいつ来るか分からないもんね」

「あっ、そうだねー!」


 千世と師走はリンゴを集めに集めた。

 それから素早くダンジョンの外を目指すと、そのまま帰る事にした。




「ってことがあったんです」

「不思議な話だよねー」


 千世と師走はウィンディにこの話をした。

 真剣に聞いてくれていたウィンディも「そうですね」と答え、物珍しい話に耳を疑う。


「ちなみなその小人と笛というのは本物ですか?」

「は、本当ですし本物ですよ! えーっと、コレです」


 千世は疑われていると思い、念の為笛を持って来ていたので見せた。

 ウィンディは少しだけ預かり確認すると、「やっぱり」と唱える。何か知っているらしい。


「全く珍しいですね。コレはかなり貴重な代物ですよ」

「そ、そうなんですか?」


 千世は首を捻った。

 それからウィンディは辞書になる。


「コレは犬笛です。しかしただの犬笛ではなく、大抵のモンスターにだけですが、特殊な音色が聴こえる笛で、作れったのは、おそらくピットロンと呼ばれる小人でしょうね」

「犬笛にピットロン?」


 知らない単語が出てきた。

 千世と師走は顔を見合わせると、ウィンディは続ける。


「ピットロンは厳密にはモンスターではなく、妖精の類。人間に程近い存在で、かなり友好的です。ですがその分警戒心も極めて強く、人前に出てくることは滅多にありません」

「結構居たよね?」

「うん。たくさん居たよ」


 そのことを追加で説明する。

 ウィンディは「珍しいです」と即答。


「ピットロンは人前に出てきても、すぐに居なくなってしまいます」

「あっ、そういうことだったんだ……」

「それと気に入って人間には何か贈り物があるそうです。その中でも犬笛はかなり信頼された証ですね。コレが作れるのはピットロンを始めとする器用な種族だけですから」


 ウィンディはそう説明してくれる。

 だけどまさかリンゴを採ってあげた程度でこんなものを貰ったのは、何だか悪い気がする。


「いいですか? 私達、リンゴを採っであげただけなのに」

「そうだよねー。なーんかね」


 師走も同感らしい。

 しかしウィンディは続けた。


「貰っても大丈夫ですよ。ピットロン達は背が低く、食べ物を集めるのも大変です。それを採ってあげたのは、=命を助けて貰ったのも同然とピットロン達は思ったに違いありませんから」


 確かにあの動きはそうだった。

 千世と師走はウィンディの見解を聞き納得。なんだか歯痒い気持ちになり、ハニカミ笑顔を浮かべてしまった。

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