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【悲報】ダンジョンで撮影したら、間違って誤配信してました〜回避特化な私が、何故かバズってしまった件  作者: 水定ゆう


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第32話 初心者に向きそうなダンジョン

感想をもらえると励みになります。

「それじゃあ、買取アップキャンペーン中は魔石以外の残った部位も高く買い取って貰えるんですね」

「はい。ですので探索者初心者の方々にもこの機会に是非、ダンジョンに潜ってもらいたいですね」


 ウィンディの圧を感じた。

 何だか自分に言っているような気がしてならない千世は、「うっ」と胸を押さえた。


 別にウィンディからしてみればそんな気は一切ないはずだ。

 だけど他に誰もいない上に、一対一で話をしていると、自分にだけ言っているように聞こえてもおかしくはなかった。


「えーっと、で、でも、危険が少ない方が良いですよね」

「? 千世さん、差し支えがなければ少し私情を挟んでもよろしいですか?」

「えっ、あっ、はい。大丈夫ですよ?」


 何を言われるんだろう。千世は急にドキドキして来た。ここまでウィンディの話を聞いていたが、何とか話を切り出そうと自然な流れを作ったのだ。

 もしも批判的なことだったら嫌だなと思い緊張する中、ウィンディは尋ねる。


「千世さんは極力安全なダンジョンが良いんですか?」

「は、はい。それはもう!」

「それではダンジョンと言う未知を探究できませんよ?」

「わ、私は別に探究したいわけじゃないですよ。安全安心、それが私のモットーですから!」


 そう答えると、ウィンディは意外そうな顔をした。

 一瞬だけ目が光ったような気がしたが、ぼんやりと「千世さんは並外れていそうなのに……」と残念そうに呟く。

 言葉の意味を真っ当に理解する気はないものの、何だが心に楔が打ち込まれたように感じてしまった。チクチクとちょっと痛い。


「あ、あの、ウィンディさん?」

「はい、何ですか?」

「……私を評価してくれるのは嬉しいんですけど、私には回避することしかできないんですよ?」


 何故かウィンディさんは私のことを評価してくれた。千世は唇を震わせて下を見てしまう。

 しかしウィンディは「私の眼は間違っていませんよ」と言ってくれた。それがちょっと嬉しくて、千世は頬を赤らめた。


「それで千世さんはここに何を?」

「あっ、そうです! あの、ウィンディさん。何処か初心者向けのダンジョンって心当たりありませんか?」

「初心者向けのダンジョンですか? はい、ありますよ」

「あるんですか!」


 千世は目を見開いた。まさかここからの流れでそんなことを言ってもらえるとは思ってもみなかった。

 するとウィンディはタブレットを取り出すと、指で弾きながら資料を取り出してくれた。


「比較的安全なダンジョンですよね?」

「は、はい。えっと、ウィンディさん。この街にはどのくらいのダンジョンがあるんですか?」

「たくさんです」

「た、たくさん?」


 ウィンディの返答はあまりにも曖昧だった。

 だけど適当を言っているわけではなく、本当にたくさんのダンジョンがここ風見原や周りの市には点在していた。

 だからこそ買取アップキャンペーンも開催され、まさに聖域と言っても良かった。


「例えばここは如何ですか?」

「えっと、えっ!? ここって風見原大渓谷ですよね!」

「はい。その渓谷の奥、ハイキングコースとして開放されていないエリアです」


 風見原の最大の名所、風見原大渓谷。

 普段から観光客が行き交い、その広大な面積と自然豊かな光景はまさに幻想的。中学の時に一度行ったことがある千世はまさかその奥がダンジョンになっていたなんて知らなかった。


「で、でも風見原大渓谷は危険だが星五ですよね?」

「はい。ですから、風見原大渓谷にも通じているこちらの風抜きの森に行ってみては如何ですか?」


 ウィンディのおすすめはその下に文字だけ書かれている謎のダンジョンだった。

 千世は首を捻り、明らかにヤバそうな空気を感じ取る。

 だけどウィンディはそのことを黙ったまま教えてくれた。


「ここは比較的安全で昆虫系のモンスターは多く出ますが、危険度は例外を除き(・・・・・)少ないですよ」

「例外を除き?」

あるルールを守れば(・・・・・・・・・)危険に陥ることは無いと思いますよ」

「あるルールって何ですか!? そんな怖いこと……」


 千世はついつい立ち上がってしまった。

 しかしウィンディはジッと千世のことを見つめている。何だか緊張するし、悪い気がした。だって聞いたのは私なのに、そんな言い方……と、思い悩んだ千世は一旦椅子に座る。


「そのルールって教えてもらっても良いですか?」

「それは……怒らせないことですね」

「怒らせないこと?」

「はい。それさえ守れば如何にでもなります。それから他にも幾つかダンジョンの紹介をさせて貰いますね。ここはあくまでも一例として捉えてください」

「わ、分かりました」


 千世は急にウィンディに切り返されてしまったので、瞬きをした。

 何だか逆に気になってしまった千世はウィンディの話を一通り聞いた後についつい思ったことを口にした。


「以上ですね。他にも色々ありますが……」

「ありがとうございました、ウィンディさん。とりあえず参考になったので、行けたら行ってみたいと思います」


 何故だろう。ほとんど考えずに答えてしまった。

 ウィンディの話はちょっぴり堅かったけどダンジョンが面白くて、何だか心が弾んでしまった。

 そのせいで安全とはかけ離れて思考を抱いてしまったが、千世は言い切ってしまった後に後悔し、もう引き返せないことを悟った。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


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