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【悲報】ダンジョンで撮影したら、間違って誤配信してました〜回避特化な私が、何故かバズってしまった件  作者: 水定ゆう


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第31話 買取キャンペーンですか?

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「来ちゃった……」


 千世は一人で市役所にやって来た。

 まさかまた来ちゃうなんて……「いや、市役所に来ることはあるんだけどね」と千世は自分に自分でツッコミを入れる。


「でもまさか、また二人でダンジョンに行くなんて。ちょっぴり不安です」


 千世は師走のことを頼りにしている。だから師走のことを下になんか見ていない。

 問題は千世がダンジョンに行くのを躊躇っているから。

 また師走がアクセル全開で突っ走らないか本当に心の底から心配していた。


「まあ、危険にならないように制御(セーブ)したら変わるのかもだけど……無理だろうなー」


 千世は諦めてため息をつく。

 トボトボと足取りは思い中、市役所の中へと入った。今日の風はやけに私の心を掻き立てると、千世は思ってしまった。




 千世は市役所の中に入った。

 いつも通りと言うべきか、千世は静かな市役所の奥、ダンジョン調査課に向かった。

 ウィンディなら何か知っている。そう思ったのだが、千世は途中で足を止めた。


「あれ?」


 視線が壁の方に向いた。

 そこには一枚の貼り紙がしてある。

 大々的と言うべきか、貼り紙はポスターで、ゴシック調で文言がカラフルに印刷されていた。


「えーっと、[魔石買取キャンペーン開催!]?」


 この間来た時にはなかった。

 千世は首を捻るが、その姿に気が付いた人がいた。ウィンディだ。


「あれ、千世さん?」

「ウィンディさん!? こ、こんにちはです」

「こんにちはです」


 千世は驚いて声が裏返ってしまった。

 しかしウィンディは何事も無かったかのようにスルーして、普通に挨拶を交わした。

 それから千世が見ていたポスターへと視線を向ける。


「そちらのポスターが気になりますか?」

「は、はい……あの、このポスターって」

「読んだ字の如くですよ。そこに書いてあることが全てです」


 つまりここに書いてある[魔石買取キャンペーン]がことの全てになる。

 読んで字の如くなら、魔石の買取金額がアップってこと? 千世は素直に言葉を捉えた。


「ウィンディさん、魔石買取キャンペーンってことは、いつもよりも高い値段で買い取ってもらえるってことですよね?」

「はい。大体二倍ですね」

「に、二倍!?」


 それじゃあこの間の血染魔石も今だったら……千世の頭に渦巻く後悔。

 だけど気にしてはいけないないので忘れることにする。


「ちなみに何ですけど、如何して急に買取アップキャンペーンを始めたんですか?」


 もしかしたら全国的にかも。聞いた後によく考えれば良かったと思った。

 だけどウィンディは真面目に答えてくれる。


「最近、魔石の採取量が減少しているんです。そこでダンジョンが比較的多い上に、ある程度活発な地域限定ではありますが、買取アップキャンペーンを実施することになりました。もちろん国が主体となっているので、保証されていますしある程度の保障は出ますよ」


 その話だと、如何やら買取アップキャンペーンはあくまでも一部の地域限定らしい。

 その一部にこの街だけではなく、周囲の街も含まれているそうだ。不思議な偶然もあると思い呑気な顔をしていると、怖いことを言われた。


「そ、そうなんですね。でもこの街も関係しているなんて、何処か活発なダンジョンがあるんですか?」

「何を言っているんです。この街だけではなく、周囲一帯のダンジョンほぼ全てが私達のような存在がこの世界に踏み入れてから絶えず活発なんですよ」

「つ、つまり?」

「例に漏れず、この街も対象です。十分気を付けつつ、こう言っては何ですが魔石をたくさん納品してがっぽり稼ぎましょう。そうすれば、お互いwin-winになります」


 本当に言っちゃいけなそうなことを言っていた。

 しかし戯言とでも思っているのか、それとも不干渉なのか、市役所の他の職員達は特に苦悶の表情を浮かべはしなかった。


「千世さんのその顔、本当に大丈夫ですか? とでも言いたそうに見えますね」

「な、何で分かったんですか!」


 いいや、きっとすぐに分かったはずだ。

 だって視線が奥のデスクを見ていたから、ウィンディは私の視線の先を推測して想像したと、千世は考える。

 その読みは当たっていて、ウィンディは「問題はないですよ」と口にする。


「そうなんですか?」

「はい。国内でも探索者の方は限られています。それに私の言っていることは真実なので、間違ってはいないんですよ」


 本人はそう言うが、市役所の職員の口から言うのは間違っている気がした。

 しかし今更訂正するのも悪い気がした。

 千世は言いたいことをできるだけ押し殺すと、早速ウィンディにお願いした。今日ここに来た目的を、千世は一切忘れていない。


「あのウィンディさん!」

「それとですが……」


 ウィンディは千世の話を遮った。

 瞬きをして困惑したものの、ウィンディは千世を椅子に座るように自然な身振り手振りで誘導すると、千世の話に入らせないようにしつつ、買取アップキャンペーンを全推しした。


 千世もその罠に嵌ってしまった。

 自分の口から言い出すことがなかなかできず、ウィンディの話を聞かされることになるのだった。

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