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【悲報】ダンジョンで撮影したら、間違って誤配信してました〜回避特化な私が、何故かバズってしまった件  作者: 水定ゆう


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第28話 登録者が伸びて嬉しい

枕にしている部分は緩いです。

 ザクザクザクザク!


 千世はキッチンで包丁を手に野菜を切っていた。

 ザクザクと軽快で歯応えのある音を響かせながら、キャベツを切る。

 さらにはニンジンを飛び出して細切りにし、水に浸していたモヤシをボウルからザルに移して水を切った。シャキシャキ感が見事に残っている。


 豚肉も解凍済みを飛び出した。

 細かく千切りながら切ると、千世は「よし」と腰に手を当てる。


 IHコンロの前に立った。フライパンを軽く温め油を垂らした。

 満遍なく行き渡らせると、千世は火加減を調節して切った野菜を入れる。塩胡椒を掛けて味付けを整えた。


 今作っているのはここまで来たらすぐに分かるけれど、野菜炒めだ。

 とは言え栄養も十分摂れるように、タンパク質と食物繊維も気にしていた。


「コレでいいかな」


 千世は皿に移さずにそのままフライパンを運んだ。

 ご飯をよそい、お味噌汁を器に移すと一食分には十分な食事ができ上がる。


「いただきます」


 千世はリビングで一人ご飯を食べていた。

 団欒が全くないから寂しいように感じるけれど、千世は慣れているので気にしなかった。

 それに今日は家族が居なくてよかった。

 だって、千世の表情が朗らかでにやけていたせいだ。


「ふふっ。ふーん、ふふっ」


 千世はニコニコ笑顔。

 それもそのはずちょっとした達成感が未だにぬぐい落ちなかった。


「まさかダンジョンでこんなに達成感を得られるなんて思わなかったよ」


 千世は心がスッとしていた。

 今回ダンジョンで大変な目に遭ったけれど、それを引き算してもいいくらい満足のいく結果にはなった。


 もちろん怪我をしなかったからこそ言える。

 師走も何故か満足そうだったけど、もしも自分が師走と同じことになったらと思うと、そうニコニコしていられない気がした。


「で、でも、今回はたまたまかも。いつも上手く行くわけじゃないから、慎重に気を付けて……はぁ」


 だからこそ、千世は表情がすぐに変わる。ムッとした表情へと様変わりして、心臓の上を優しく押さえた。


 その後、千世の口からため息が溢れた。

 だってまたダンジョンに行くことになるなんて思いもよらなかった。これで終わりだと思っていた自分がドンドン遠くなる。


「でも、まさかあんなに報酬が貰えるなんて……ううっ、思い出しただけで鳥肌が立っちゃうよ」


 千世は本当に鳥肌が立っていた。

 思い出すだけで怖くなってしまうので、一旦忘れる。


 こんな時はスマホで動画でも観よう。

 そう思ってμTubeを開いた千世はふと気になることが生まれた。

 何故か千世のチャンネル登録者数が増えていた。


「登録者が一万人を超えてる……な、なんで!?」


 配信なんかこっちではしたないはずなのに。

 おかしいと思った千世は唯一上がっているミノタウロスとの死闘アーカイブの視聴率がとんでもないことになっていた。


 まさか関連動画から?

 千世はそう思うものの、答えはあっけなく分かった。


「そ、そう言えば師走が言ってたよね」


 震える指でスマホをポチポチ。

 検索ワードに師走が思い付きで考えたようなチャンネル名を打ち込む。


「世界地ZOOっと……うわぁ!?」


 打ち込んで検索してみると、すぐさまその名前が出てきた。

 登録者数が直視できて、千世は悲鳴を上げた。


 登録者は脅威の二万人。まさかたった一本の配信だけで無名なはずのの自分達がこんなに世間に出るとは思わなかった。

 一体如何して? 首を捻るしかない千世はチャンネルをタッチすると、先日のアーカイブが残されていた。

 視聴回数を見てみると、普通に十万回を超えている。こんな異常事態に千世は冷や汗を掻きながら、顔色を青ざめさせた。


「う、嬉しいけど……ちょっと怖い」


 師走曰く、ダンジョン配信は需要がある。

 ダンジョンと言う未知の世界を知りたい人は多くいて、その感性をくすぐるらしい。

 だけど実際にはダンジョンに行ける人はそう多くはない。

 あくまでもリアルな映画、そんな線引きの境界線があやふやなおかげも起因していた。


「つ、つまり……人間の興味を本質的にくすぐるものがある……じゃないよ! 何でこんな……うわぁ」


 コメントを見ることができた。

 その中にはこんなものがあった。



“千鳥さん凄い!”


“また全回避だよ”


“友達を助けるために熱い言葉を掛けられるとか少年誌の主人公かよw でも熱いじゃねぇか!”


“シュヴァルさん、マジヤベェっす!”


“速すぎて見えねぇ”


“強すぎるルーキーだろ、おいwww”



 コメントが溢れ返っていた。

 それを見た千世は少しだけ心がざわついた。

 とは言え嬉しい反面、だからと言ってそれに応えようとは思わない。だって危険に飛び込むなんて、自分のスタンスじゃないからと、千世は安全安心を決め込んでいた。


「それが私らしいもんね」


 千世はそう確信する。

 野菜炒めを頬張りながら、お腹を満たすのだった。

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