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【悲報】ダンジョンで撮影したら、間違って誤配信してました〜回避特化な私が、何故かバズってしまった件  作者: 水定ゆう


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第27話 かなり高値で買い取ってもらえた……

素材によってはとんでもない値にもなる……

 まさかとんでもない衝撃発言を食らった。

 しかしウィンディはそれ以降話すことはなく、スッとトレイを差し出した。


「こちらに買取品を提出してください」

「えっ、あっ、はい!」


 千世は急いで袋を置いた。

 コトンと軽い音が聞こえたが、ウィンディは「確かにお預かりしました」と言い、中身を確認した。


「なるほど。コレは珍しいですね」

「えっ、そうなんですか!?」


 ウィンディは表情を変えた。

 目を少しだけ見開くと、中に入っていた赤い宝石を取り出してみる。


「やっぱりですね……」


 ウィンディは蛍光灯にかざしてみた。

 すると赤い宝石がチラチラ光出すものの、それよりも千世と師走は気になってしまった。

 ウィンディの目が一瞬だけ光ったような気がしたのだ。多分気のせいだと思うけど……


「あ、あのウィンディさん?」

「何かあったんですかー?」


 千世と師走は尋ねる。

 するとウィンディの口から笑みが溢れた。


「コレはかなり面白い魔石ですね。何処で手に入れたんですか?」

「「えっ!?」」


 ウィンディの表情の変化を大胆に感じた。

 二人は何があったのかを軽く説明する。

 するとウィンディは驚いて机を叩いた。


「イワガラヘビ!? 探索者二人だけで? しかも新米の探索者ですよね!?」

「ウィンディさん近いです……」

「あと目つきが怖いですよー」

「そう言っている暇はなくてですね……嘘じゃないんですよね?」

「「……はい」」


 二人はウィンディの信じられない圧に気圧される。

 けれど本当のことなので正直に答えると、ウィンディは「あっ……」と納得せざるを得ない。


「そうですか。そうですよね……疑ってしまってすみません」

「そ、それはいいんですけど……」

「その石ころって、そんなに凄いのー?」


 師走が質問をすると、ウィンディの目の色に落ち着きが現れる。

 如何やら腑に落ちたみたいで安心した。

 それからゆっくり説明をしてくれる。


「こほん。まずですね、今回お二人が買取品として提示しただいた宝石ですが、コレはれっきとした魔石ですよ。しかも単なる魔石ではなく、もっと濃度の濃い魔石です」

「「はぁー?」」


 二人にしてみれば何が違うのかさっぱり分からない。

 だって見た目では単なる赤い宝石で、そもそもの話、魔石であることすら初見だと分からない。


「コレってそんなに凄いものなんですね。私、知らなかったです」

「普通の人には分かりませんね」


 ウィンディからひとまず借り、千世は睨めっこする。

 何にも分からないけれど、綺麗な赤い宝石だった。


「ちなみにその石って何で赤いんですかー?」


 師走はフラットに尋ねた。

 するとウィンディは少し口をつぐみつつも、一応説明できる範囲だと思い、言葉を交わした。


「その石はモンスターの生きた証です。体内の老廃物や欠損部位などが魔力に反応して固まり、魔石となって体外の表面上に出たものです。ニキビとは少し違いますが、瘡蓋(かさぶた)のようなものです」

「瘡蓋?」

「はい。ちなみに魔石が赤い原因は、主成分が魔力を構成する特異元素である魔素だからですね。色合いを形成しているのは、赤血球。すなわち血液です」

「血液ってことは……血の塊!」


 千世は慌てて手を離した。

 魔石が転がっていきそうになるのをウィンディが素早くキャッチ。紛失するのを未然に防ぐ。


「あ、危なかったですね」

「あっ、ご、ごめんなさい。落としちゃいました」


 千世はウィンディに謝った。

 しかしウィンディも、「離したのは私ですから」と言って特に気にしてはいない様子。

 それもそのはず、現物が無事なのだから怒られは筋合いはない。


「へぇー、その石って血の塊だったんだぁー」

「な、何だか怖いね」

「何を言っているんですか? 血を使った料理は世界中にあるんですよ。そう不思議に思う必要はありません」


 ウィンディは達観していた。

 確かにそうだけどと思いつつ、流石に分かり合えない。そんな壁を感じたが、とりあえず買い取っては貰うことになった。


「後は小さめの魔石ですね。純度は高いですが、まだ発展途上です。分解すれば魔素を生み出してくれるでしょうか……少し計算しますね」


 ウィンディはタブレットを使って計算を始める。加えてトレイに乗せたまま、詳しく調べる。

 ゴクリと喉を鳴らして待つ二人だったけど、すぐに金額が出たみたいでウィンディは一枚の紙に印刷して提示した。


「全部で五二万五千円ですね」

「「ん!?」」


 千世と師走は固まった。

 今何って言ったのか、理解が追いつかない。


「ウィンディさん。今何って?」

「ですから、五二万と五千円です」

「ご、五十二万と……五千円?」

「中途半端……でもないかな」


 最初の言葉の高校生の自分達にとっては信じられない金額だった。

 何だか闇バイトに触れているみたいで怖いけど、如何やらこれは正当な額らしい。


「内訳は先程の血染魔石が五十万円ですね。後は小さい魔石、こちらが合計で二万五千円です。理由は言わずもがな、魔石自体の流通量が極端に少なく、その上で必要不可欠な資材ですからね。危険性も考慮した結果、妥当な金額だとなります」

「「……」」

「如何しましたか?」


 千世と師走は言葉を完全に失う。

 とんでもない額を小切手で提示されてしまうと尚更で、色んな意味で怖くなる。


「な、何だか怖いですね」

「はい?」

「う、うーん。ちょっと見なかったことにしようかな……あはは」


 師走はともかく千世は驕り高ぶる性格ではない。だからお金があっても基本貯金だけで、この額は流石に倒れそうになる。

 しかしながら同時に不安もよぎった。


「確定申告……怖いね」

「そ、そんなこと言わないでよって! ただでさえ配信の収益だけでも……はぁ」


 二人は色んな意味で恐怖した。

 だけど嬉しくもあった。正当に評価されていることで達成感を抱いたのだ。

 兎にも角にも結果オーライ。

 千世と師走はそう思うことにしたが、実は二人は知らなかった。ダンジョンで直接出た魔石などの収益には何と税金が掛からないことに……とは言えそんなこと、二人が知るはずもないのだった。

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