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第81話 ちょっと残念

既読がつかないまましばらくたち、お茶でも飲みに行こうかと立ち上がった時に『ピコーン』とスマホが鳴った。


(美琴さんだ!)扉に向かっていた足を戻してスマホを取る。画面を見ると、予想通り美琴さんからの返信だった。


「秩父が浜ですか。雑誌とかテレビとかでは見たことありますが、行ったことはないですね。一度行ってみたいなとは思っていたのですが、なかなか機会が無くて・・・・」と美琴さん。


「もし良ければ行ってみませんか?ここの所天気もよさそうですし、調べたら干潮時刻と夕焼けが何とかかぶりそうな感じでした」と返す。


「そうですねぇ、夕方はレッスンが入っていてなかなか時間が取れないかもしれません・・・・」と残念な答えが返ってきた。


「そうですか・・・・・。お仕事ですからね。俺も急に誘ってすみません」と返すと、


「せっかくお誘いいただいたのに、私こそすみません。もし、レッスンが急に休みになることがあったら連絡してもいいですか?本当に急なお誘いになってしまいますが・・・・」と遠慮がちに聞いてくる美琴さん。


(そんなの全く問題ないです!)「俺はいつでも暇なので、美琴さんさえ良ければ急な連絡でも大丈夫です」


「こちらの都合ですみません。では、もし何かありましたら直ぐにご連絡しますね」


「待ってます」とメッセージのやり取りを終える。


そっかぁ、レッスンかぁ。仕事だもんな・・・・・。・・仕事・・・・・。やっぱり仕事を始めると諦めたり、優先順位が変わってくるんだろうな・・・・。仕事かぁ・・・・・。

と最近考えていなかった就職活動を思い出してしまった。就職を考えた方が良いのは分かるけど、本当に皆は何を基準にして決めてるんだろう。俺のやりたいことって何だろう。今更ながらに考えてしまった。まだ就活している人で同じように考えてる人っているんだろうな。


など、うだうだ考えていると、『ピコーン』とスマホが鳴った。(誰だろう?)と画面を見ると美琴さん体のメッセージだった。


「うぉっ!」思わず声が出る。


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