表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
77/87

第77話 送っていきますよ

「俺も初めて見ました。東京にもいろんな祭りはありますが、ニュースでしか見たことが無くて・・。こんなに迫力があるなんて知らなかったです」


「そろそろ帰りましょうか」と話しながらも、あまりに人が多く思う様に進めない。


「美琴さんの家って近くですか?」と聞くと、

「近くと言えば近くですが・・・・」と返事が返ってきた。


「そんなに遅い時間ではないですが、人が多いですし送りますよ」と俺。

「え?いやぁ、近くですから」と遠慮がちに言う美琴さん。


「もし良かったらですけど、もう少し話がしたいなと思って・・・・。でも、あんまり遅くなるのもだめ・・・ですよね?送りがてら話でもどうかなと思って・・・」としどろもどろになりながら言う。


「健太さんが帰るのに遠くなっちゃいますけどいいんですか?」と聞かれ、

「俺は大丈夫です」と答える。


「じゃあ、家の近くまで行きますか?」と美琴さん。

「はい!」と返事をして笑う。


美琴さんの家は駅を少し東に歩いたところらしい。歩きなれない草履の為、2人ともゆっくりとした足取り。与島から見た海の話や石琴の音、水族館のイルカやサメの話、さっき見た太鼓台など今日一日の出来事だけでも盛沢山だった。


「この辺りで大丈夫です。その角を曲がった先ですから」と美琴さん。


楽しい時間の終わりとなり名残惜しいが、朝早くから活動してお互い疲れているのも分かっている為、

「じゃあ、また。おやすみなさい」と手を振って別れる。


美琴さんを送って少し遠回りになり、じいちゃん家に帰るのが少しだけ遅くなってしまった。

「ただいまぁー」と玄関に入り、「疲れたぁ」と座り込む。


風呂上がりらしきじいちゃんが「なんじゃ、もう帰って来たのか。せっかくの祭りなんやし、ゆっくりして来たらよかったのに」と肩にかけたタオルで顔を拭きながら言う。


「さすがに履き慣れない草履で足が痛いし」と答えると、

「ちゃんと送ってきたんか」とじいちゃん。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ