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第61話 そろった音階

もう一度顔を洗って部屋に戻る。祭りのパンフレットを見返しながら、予定を考える。


(太鼓台と花火に行きたいな・・・。でも2日も誘ったら迷惑かなぁ・・・・。美琴さんも友だちと予定があるかもしれないし・・・・。どっちかって言われたらどっちに行こうかな・・・・。でも、今日の感じだと両方いけそうな気もする・・・・)と答えが出ないことをグルグルと考えていたら、『ピコーン』とスマホが鳴った。


(美琴さんだ)待ち受けに表示されたお知らせを見て、急いで本文を見る。


「今日はありがとうございました。山道が一人では不安なので、とても助かりました。

幾つか石を吊して叩いてみたら、上手く音階にはまりそうなのが見つかりました。大きな石は父が今度枠を作ってくれることになりました」


(良かった。いい石が見つかったんだ)


「それは良かったです。でも、本当にあの道は大変でしたね。俺も緊張しました。

 後、ソフトクリームありがとうございました、じいちゃんとばあちゃんが『久しぶり』ってとても喜んでました」


(祭り・・・・は?)と思いながらも先走って言うのが恥ずかしくて、とりあえずこれだけで返信する。


「喜んでいただけて良かったです。で、連絡したのは石琴の音階が揃ってちょっと嬉しくなって外で鳴らして見たいなって思ったんですが、ちょっと重たくなってしまって・・・・・。もしよかったら一緒に運んでいただけませんか?」


(もちろん!)


「いいですよ。どこまで持って行くんですか?」 

(どこへでも行きます!)心の声が駄々洩れになりそうになりながら素早く返信する。


「うーん・・・・。どことは決めてないのですが、せっかくなので海を見ながらがいいかな・・・と思ってます」


「この間の瀬戸大橋記念公園ですか?」


「せっかくなので、違うところに行こうかなと思ってます。健太さんのご都合っていかがですか?」


(俺はいつでもOKです!)


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