第6話 図書館
風と共に響く音も止まった。
(何だったんだろう?空耳かなぁ・・・・)
しばらく散策して「やっぱり暑い。帰るぞ」というじいちゃんの声で車に戻る。
山を下りながら「どれ、暑いのは暑いが、このへんでちょっと停めるか」と路肩が広くなったところでじいちゃんが車を停めた。
「あんまり長いことは停めれんが、ちょっと降りて見てみぃ」とじいちゃん。
「あっちにね。橋と夕日が見えるんよ」とばあちゃん。
車を停めてばあちゃんが教えてくれた方を見てみる。
「うわぁ・・・・」
そこには夕日に照らされキラキラとオレンジに輝く海。車が行きかう瀬戸大橋。赤く染まっていく空と夕日があった。
「・・・・東京じゃこんなのは見られないよ・・・・」と思わずつぶやいていた。
「そうじゃろう。来てよかったじゃろう」と自慢げなじいちゃんに
「うん。ありがとう」と返事をする。
「健太が帰る前にはまた来てみましょうね」と優しく笑うばあちゃん。
その日もばあちゃんのご飯は山盛りでおいしかった。
翌朝じいちゃんとラジオ体操をすませて「今日は何をするんじゃ?」と聞かれ
「どうしようかな」と考える。
「大学の課題もあるからちょっと図書館でも行こうかな」と答え、ばあちゃんに場所を教えてもらって図書館に行く。
「大橋記念図書館って言うのか。はぁ、涼しい」
(じいちゃん家はクーラー控えめだからちょっと暑いんだよね。まぁ、図書館のクーラーも同じくらいだけどね)




