第42話
「ねぇ・・・・・」
としばらく悩んで、美琴さんは「辛子酢醤油のところてん」。俺は「抹茶アイスが乗ったあんみつにした」
「あっ。あんみつにしたんですね。ところてんを勧めておきながらあんみつにしたら駄目かな・・と思ってたのに・・・」とちょっと恨みがましく言われてしまった。
「じゃあ、ちょっとアイス食べます?」と聞いてみると、
さすがに言い過ぎたと思ったのか、「い、いや。大丈夫です・・・・」と慌てたように言い直す美琴さん。
木々に囲まれた椅子に座って水の音も聞きながら冷たいところてん(あんみつ)に箸とスプーンを伸ばす。
『ツルッ、ツルッ』軽やかな音をたててところてんをすする美琴さん。途中鼻をしかめているが、辛子が効いているのだろう。
俺も抹茶アイスとあんこの両方を掬い口に入れる。あんこの甘さと抹茶のさわやかさが何ともぴったりだ。暑い日にはアイスがとっても美味しい。
うどんを食べて直ぐだったが、2人ともペロリと食べてしまった。
「「はぁ、美味しかった・・・・」」
二人の声が一緒になり、思わず顔を見合わせて笑う。
「今日拾った石、上手く穴が開くといいですね」と美琴さんに声をかける。
「手伝ってくださってありがとうございました。たくさん採れたので穴が開けられるかなと思います。たぶんですけど・・・。連絡が来ると思うので、その時にはまた一緒に行っていただいてもいいですか?せっかくの夏休みに何度も付き合っていただくのも申し訳ないのですが・・・」と美琴さん。
「大丈夫です!大学の課題はまだちょっと残ってますが、いつでも言ってください」と胸をドンと叩くようにして答える。
大げさに言う俺に「まぁ」と目を丸くしながら笑う。
「じゃあ、遠慮なく」
「はい」
今日は昼前の労働でお互い疲れてしまったため、ところてんを食べた後は送ってもらってじいちゃん家に帰る。




