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第34話 楽しかったです
今度は俺が「え?」と聞き返す。
「レッスンの休みを確認したら連絡しますね」とハンドルを握ったまま答える美琴さん。
「ぜひ」と言葉少なに勢いだけで伝える。
「じゃあ、また」と手を振って美琴さんは行ってしまった。
「『また』・・・か・・・」と小さくつぶやいて、じいちゃん家に帰る。
いつもより食べる量が少ない俺をばあちゃんは心配してたけど、
じいちゃんは「そんな日もあらぁな」とニヤニヤ笑っていた。
(何か気まずい・・・・)
一応持ってきていた大学の課題のノートを眺めながら、一日を思い出していた。
うどん、美味しかったなー。お店によってあんなに味っていうか麺が違うんだな・・・。うどんアイスにはびっくりだったけど・・・。思い出しながら思わず笑ってしまった。
一日付き合ってくれた美琴さんに何かお礼しなきゃだよな。何がいいんだろう・・・・。
ボーっと考えていると、『チリチリ・・・』と軒先の風鈴が鳴った。
(そうだ!)
スマホを取り美琴さんに連絡をする。
『今日はありがとうございました。とっても美味しかったし、楽しかったです。
もし良かったら次は山に石を見に行きませんか?』
・・・・よし。お礼も書いたし、これでいいかな・・・・・
しばらくすると、『ピローン』とスマホが鳴る。
美琴さんだ。




