第29話 道の駅
「ふふふっ。私もちょっとお腹いっぱい」と笑う美琴さん。
「じゃあ、行きましょうか」讃岐富士を後ろにして、南に進み、少し行ってから広い道路を東に行く。
「健太さん、勉強は得意ですか?」突然美琴さんが聞いてきた。
「勉強ですか?」
「そう。ちょっと先に滝宮天満宮っていうのがあって、勉学の神様なんです。健太さん大学生だし、どうかなと思って」
「・・・・いあやぁ。勉強はまぁ・・・」と言葉を濁していると、
「そう、それならいっか。でも、勉強は大事ですよ」と言われてしまった。
「一応、卒業できそうなんで」となぜか言い訳の様に言ってしまう。
そんな俺を見て
「まぁ、私も音大生だったからそこまで勉強は得意じゃないんですけどね」と慰めるように言う。
そんな話をしていると、道の駅に到着。なかなかに広くてきれいな所だった。
「お茶でも買ってこうかしら」と美琴さん。
「俺、買います」と後を追う。
「いいわよ、そんな」
「こんなに案内してもらってるんだから、何かお礼をさせてください。これでいいですか?」とお茶のボタンを指さす。
「・・・・。ありがとうございます。じゃあ遠慮なくいただきます」
『ガタン』
「はい。どうぞ」とお茶を渡す。
「ありがとう」とはにかんだように笑う美琴さん。
一口お茶を飲んで「お店に入ってみましょう」と店内に向かう。
店内はお客さんでいっぱいだった。
もちろんうどんもあるが、お菓子などお土産物もたくさんある。




