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第2話

岡山を出て児島を過ぎると瀬戸大橋だ。橋の上では陸の上を走っている時とは違う、『ゴォー』という音と共に『ガタン・・・ガタン・・・・』と音が響く。昼過ぎの時間でギラギラ照り付ける太陽に海面が光り輝く。日差しを避けて窓の日よけを下ろしている人もいたが、俺はこの景色が見たくて日差しにも負けずにキラキラ揺らめく窓の外をじっと見る。


穏やかな海にポコポコと浮かんだような島。旗を掲げた漁船。時々通る大きな船。

ゆったりとした時間がそこには流れていた。


『ガタン・・・ガタン・・・・』

小気味良い音が長旅で疲れた体に染みわたり眠気を誘う。


「まもなく坂出―。坂出―。お降りの方はお忘れ物が無いようにお降りください」と車内アナウンスがあり、微睡んだ世界から戻ってくる。

慌てて荷物をまとめてホームに降り改札を出るとじいちゃんが待っていてくれた。


「おぉ、健太。久しぶりじゃのぉ。暑い時に大変じゃったじゃろ」と日焼けした顔のじいちゃんが迎えに来てくれていた。


「急に来てごめんね。じいちゃんも元気そうでよかった。迎えに来てくれてありがとう。ばあちゃんは?」とじいちゃんの車まで歩きながら聞く。


「お前が来るってんで、はりきって掃除したりご飯作ったり大忙しじゃ」と笑うじいちゃん。

「そんなに、頑張らなくていいのに」とカバンを背負い直しながら言う。

「まぁ、よぉきた。大きぃなって」とじいちゃんのごつい手で背中を優しく叩かれた。


じいちゃんの車に乗ってばあちゃんが待ってる家に向かう。

駅からも近く直ぐに着いた。


「ばぁさんや。健太きたぞー」と玄関を開けて家の奥に向かって大きな声でじいちゃんが言う。

「あらあら、もうそんな時間。いらっしゃい健太。暑くて疲れたでしょ。麦茶でも飲むかい」と優しい笑顔でばあちゃんが出てきた。


「電車だから座ってるだけだけど、さすがに疲れたぁ」といいながら畳にゴロリと転がる。

「あらまぁ」と笑いながら冷たい麦茶をばあちゃんがだしてくれた。

「夕飯は健太が好きなもんを作ってあげようと思ってねぇ」

「ありがとう」と返事をして麦茶を一気飲みする。『ぷはぁ』


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