表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/37

第15話 美琴 side7 ちょっとずれてる

『カーーン・・』『キーーン・・』『コーーン・・』と一つひとつ音が違う。


(うわっ、すごい)


「これ、ドレミできそう・・・」と思わず目が丸くなってしまう。

自分の耳を信じて一つひとつ鳴らしながら順番を変えていく。


『コーーン・・・』『キーーン・・』『カーーーン・・・』


ちょっとずれた音もあるけど、何となく『ドレミ』に聴こえる。

あまりの嬉しさに「ちょっとー。お母さーん。来てー」と階段の上からリビングに声をかける。


「何、大きな声を出して。お隣さんに聞こえたら恥ずかしいでしょ」と言いながらも階段を上がってきてくれた。


「いつもピアノが鳴ってるんだから、ちょっとくらいの大声大丈夫でしょ」と言い訳をして、

「これ聴いて」と話を変える。


「何?」と部屋に入ってくるお母さん。「また、散らかしてる。ちょっとは整頓しなさいよ」とヤブヘビでつつかれた。


「今はいいでしょ。それより、ちょっと聴いて」と並べた石を鳴らしていく。


『コーーン・・・』『キーーン・・』『カーーーン・・・』


「・・・・・・・」と目を丸くしたままのお母さん。


「どう?」と得意気に聞いてみる。


「すごい。けどちょっとずれてる」とお母さん。


「いや、まぁ、そうだけど、そうじゃないよ」と苦笑いの私。


「すごいじゃない。石でしょ。こんないろんな音が鳴るなんてねぇ」と感心したように言う。


「でしょ。私もびっくりしてお母さん呼んじゃった」と私も笑顔で答える。


この後、お母さんも一通り鳴らして満足して降りていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ