表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もしとんでもロボが異世界の第三王子に転生したら  作者: とま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/100

第77話:学年末試験、セラとの協力

 冬が深まり、学年末試験の季節がやってきた。


 学院中が、試験勉強の雰囲気に包まれていた。



「殿下、試験勉強、進んでいますか」


 セラが、声をかけてきた。



「まあまあです。セラは」


「私も、まあまあです」


「一緒に勉強しましょうか」


「はい、そうしましょう」


 二人は、図書館に向かった。




 * * *




 図書館は、多くの生徒で賑わっていた。


 みんな、試験勉強に励んでいるようだった。



「殿下、席が空いていますね」


「あそこにしましょう」


 二人は、窓際の席に座った。



 教科書やノートを広げて、勉強を始めた。



「殿下、この問題、分かりますか」


「どれ……ああ、これは難しいですね」


「はい。何度やっても、分かりません」


「一緒に考えてみましょう」


 二人で、問題に取り組んだ。




 * * *




「なるほど……こういうことですか」


「そうです。この公式を使えば、解けます」


「殿下、すごいです」


「いえ、一緒に考えたからです」


「でも、私一人では分かりませんでした」


 セラが、感謝の目でルーカスを見た。



「セラも、僕が分からない問題を教えてくれるじゃないですか」


「え、そうですか」


「はい。騎士学の問題とか」


「ああ……あれは、得意ですから」


「得意なことを教え合えばいいのです」


「……そうですね」


 セラが、微笑んだ。




 * * *




 勉強を続けていると、レオナルドとエリアスがやってきた。



「殿下、ヴェルディ殿、お邪魔していいですか」


「もちろん。一緒に勉強しましょう」


 四人で、勉強を始めた。



「この問題、難しいですね」


「俺も、分からない」


「みんなで考えてみましょう」


 四人で、問題に取り組んだ。



 議論しながら、解答を導き出していく。


 一人では分からなくても、みんなで考えれば分かる。



「なるほど、そういうことか」


「やっと分かりました」


「みんなで考えると、分かりやすいですね」


「はい」


 四人は、微笑み合った。




 * * *




 夕方になり、図書館を出た。



「殿下、今日はありがとうございました」


「いえ、こちらこそ」


「明日も、一緒に勉強しましょう」


「はい」


 レオナルドとエリアスが、寮に戻っていった。



 ルーカスとセラは、二人で歩いた。



「殿下、良い友人ですね」


「そうですね。みんな、良い人たちです」


「殿下の周りには、良い人が集まりますね」


「そうですか」


「はい。殿下が、良い人だからだと思います」


「セラ……」


「私も、殿下の傍にいられて、幸せです」


 セラが、ルーカスの腕を取った。



「僕も、セラがいてくれて、幸せです」


「殿下……」


 二人は、微笑み合いながら歩いた。




 * * *




 試験当日。


 ルーカスは、緊張しながら試験に臨んだ。



 魔法学、歴史学、政治学、騎士学……。


 様々な科目の試験が、続いた。



 勉強した成果を、発揮する時だった。



「……よし」


 一つ一つの問題に、丁寧に答えていった。


 分からない問題もあったが、落ち着いて考えた。



 セラと一緒に勉強した内容が、頭に浮かんだ。


 みんなで議論した内容が、助けになった。



「終わった……」


 最後の試験が終わり、ルーカスは安堵のため息をついた。




 * * *




「殿下、お疲れ様でした」


 セラが、声をかけてきた。



「セラも、お疲れ様でした」


「どうでしたか」


「まあまあだと思います。セラは」


「私も、まあまあです」


「一緒に勉強した甲斐がありましたね」


「はい」


 二人は、微笑み合った。



「結果が出るまで、少し不安ですが……」


「大丈夫ですよ。殿下は、頑張りました」


「セラもです」


「はい」


 二人は、手を繋いで寮に戻った。




 * * *




 数日後、試験の結果が発表された。



「殿下、結果が出ました」


 セラが、掲示板の前で待っていた。



「どうでしたか」


「見てください」


 ルーカスは、掲示板を見た。



 自分の名前を探す。


 あった。



「……上位に入っている」


「はい。殿下、10位以内です」


「本当ですか」


「はい。すごいです」


 セラが、嬉しそうに言った。



「セラは」


「私は……15位です」


「それは、すごいですね」


「殿下ほどではありませんが」


「いいえ。セラも、頑張りました」


「ありがとうございます」


 二人は、喜びを分かち合った。




 * * *




「殿下、ヴェルディ殿、おめでとうございます」


 レオナルドが、声をかけてきた。



「レオナルドも、おめでとうございます」


「私は、殿下ほどではありませんが」


「でも、上位ですよね」


「はい。20位です」


「十分すごいです」


 三人は、お互いを称え合った。



「エリアス殿は」


「俺は、25位だ」


 エリアスが、後ろから声をかけてきた。



「おめでとうございます」


「ありがとう。みんなで勉強したおかげだ」


「はい。協力できて、良かったです」


 四人は、微笑み合った。




 * * *




 その夜、ルーカスは王宮に報告の手紙を書いた。



『父上、兄上方へ


 学年末試験の結果を報告します。


 私は、10位以内に入ることができました。


 セラフィーナも、15位でした。


 友人たちと協力して勉強した成果だと思います。


 来年度も、頑張りたいと思います。


        ルーカスより』



 手紙を封じながら、ルーカスは満足感を覚えた。


 試験に合格した。


 それも、良い成績で。



 普通の学院生として、普通に勉強して、普通に成果を出した。


 それが、とても嬉しかった。




 * * *




 ドアをノックする音がした。


 開けると、セラが立っていた。



「殿下、お祝いに来ました」


「お祝い……」


「はい。殿下の成績、素晴らしかったですから」


「セラも、素晴らしかったですよ」


「ありがとうございます」


 セラが、微笑んだ。



「これ、殿下に」


 セラが、小さな包みを差し出した。



「何ですか」


「お菓子です。街で買ってきました」


「ありがとう、セラ」


「一緒に、食べましょう」


「はい」


 二人は、部屋でお菓子を食べた。



「おいしいです」


「良かったです」


「セラ、ありがとう」


「いいえ。殿下と一緒にいられるだけで、私は幸せです」


「僕も、セラといると幸せです」


 二人は、微笑み合った。



 学年末試験が終わった。


 一つの区切りだった。



 来年度も、一緒に頑張ろう。


 そう思いながら、二人は夜を過ごした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ