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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第503話 力を与える悪魔、カナエマスは厄介そうだぞ配信

 ウミヅリ王国から、ちょうど真南にある無人島。漁業をしている人達が道具を一時的に置くための場所として使っていたため、『カリオキ島』という名前がつけられていた島。

 その島に、1人の漁師が置いていた網を回収しようとした際に、【激突】という仮面をつけた悪魔と出会った。


「ん。おめでとう。君が1人目の到達者だ。君は無条件で、どんな望みでも叶えよう。

 ――魔王ユギーの五本槍が1人、【激突】のカナエマスに、君はどんな願いを託す?」


 そこで、島から出て行けと、そう漁師が言えば、こんなややこしい話にはならなかっただろう。しかしながらその漁師は、自分の欲望に負けて、その悪魔にお願いしてしまった。

 ――力が欲しい、と。


「ん。なるほど。君には奥さんが居て、愛している。しかしながらその奥さんが魅力的すぎて、漁に行っている間別の男に取られないか不安でしょうがない、と。だからこそ、力が欲しいという事だね。

 ん。よーく分かった。それならば、どんなに君が帰らなくても安心できる、女としてこの男以外とするなんて考えられないという"とびっきりの異能(スキル)"を授けよう」


 こうして、その漁師は、物凄いスキルを、カナエマスから与えられた。

 その名も――【ツボ押し】。ツボを押す事で、獲物に効果を与えるというマッサージスキル。


 漁師は、このスキルを使って稼いだ。

 魚達1匹1匹に【ツボ押し】をする事で、どんなに雑に扱っても鮮度良好に保たれるという、運送の概念を取り払ったのだ。これにより、本来であれば鮮度が著しく落ちるため、【アイテムボックス】を使っても内地に運ぶのは無理だと諦めていたお魚が、食べられるようになった。

 漁師の稼ぎは、3倍以上になった。


 漁師は、このスキルを使って分からせた。

 自分以外がこの快感を味わせる事は出来ないと、妻を悦楽によって屈服させ、自分の存在を相手に強く印象付けた。

 漁師と妻は、街一番のおしどり夫婦となった。


 漁師は、この幸運を皆に教えた。

 あの島には、皆の願いを叶えてくれる神様がいる、と。




「神様、ねぇ……」

 

 私は、運送用の龍形態に変身したアレイスターに乗って、ウミヅリ王国を目指していた。


 ギジエ王子によれば、その漁師が噂を派手に広めてしまったため、国内外問わず、多くの者がそのカリオキ島へ向かった。

 調査のために派遣した精鋭騎士達も合わせると、島に向かったのは184名。しかしながら、島から力を授かって戻って来たのは、293名。


 その差は、109名。


 島に行く途中で、何らかの事故にあって、減るのなら分かる。しかし、100名以上も増えるとなると、それはそれで問題となる。

 きちんと入出管理はしていたはずなのに、誰が増えたのか、どうやっても分からないらしい。


「(まぁ、相手は悪魔だからな)」


 ピエームちゃんと契約した悪魔。魔王ユギーの五本槍の1人、快感のブラッド。

 かの悪魔は、契約した相手に特別な能力が使える武器になる力を与える。その代わりに、記憶や記録を食らい、その人間がどういう者だったのかを分からなくするという、悪趣味な悪魔であった。


 そんな悪魔が居るのだ。

 人間を100名以上増やしつつ、その人間達が"最初から居た"という風に世界を改変する能力を持つ悪魔が居ても、不思議ではないだろう。


「でも、そんな悪魔がやっている事が、"ご褒美"だけとは到底思えないんだよなぁ~」


 戻って来た293名は、それぞれが悪魔であるカナエマスから力を与えられていた。それは最初にスキルを貰った漁師のように、戦闘とは無縁のスキルであった。

 しかしながら、まったくの無価値かと言われるとそうではない。


 ある者は、人々を苦痛から解放してくれた。

 ある者は、村を襲う魔物をペットにして売り始めた。

 ある者は、武器の摩耗を無かった事にした。


 1人1人の能力は、微々たるモノ。あると便利、それは魔道具と一緒だ。

 違うのは、影響力(・・・)


 ある者は、人々を苦痛から解放してくれた。

 ――しかし、痛みを感じなくなり、結果的に怪我が増えた。


 ある者は、村を襲う魔物をペットにして売り始めた。

 ――しかし、ペットに出来る魔物は一部だけなのを分からない者達が、全ての魔物をペットに出来ると、魔物を殺す冒険者や騎士達に抗議する団体を作り始めた。


 ある者は、武器の摩耗を無かった事にした。

 ――しかし、それによって仕事が減った鍛冶屋からの恨みを買い、鍛冶屋達はその者が居なくなるまで仕事をしないとボイコットし始めた。


 全員が全員、大きかれ小さかれ、誰かの恨みを買った。そのせいで、ウミヅリ王国はめちゃくちゃ困惑しているらしい。

 精鋭達も力をつけて戻って来たのも、マズかった。暴動を止めようとしても、力を受け取った側の精鋭達が「その力を使うな!」と言っても、説得力がないから。


「ほんと、五本槍は厄介な悪魔が多くて、困るわ」


 強力な力を与える。

 それによって、国を勝手に滅ぶように、企んでいるんじゃないだろうか? 今回の悪魔さんは?


 とは言え、毎日のように来てくれと通信が来て、ブロックしても来るんだから、行くしかない状況を作るギジエ王子もどうかと思うよ。うん。

めちゃくちゃ強い能力って

どんな能力でも、それまでの世界とは一変!!

革命が起きちゃいます!!


けど、速すぎる改革って

どの世界でも反発意見があって、難しいのです


今回はそういうのを意識して

書きました('◇')ゞ

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