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ミニ四駆続けていたら人生が変わったでござるの巻  作者: さかざき


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11/14

ゆっくり戻る時間

4人は駅から少し歩いた場所にある和食屋に入った。


木の引き戸。

落ち着いた店だった。


席に座ると、全員が1度大きく息を吐いた。


コウスケが言う。


「なんかさ」


「普通に4人で飯食うの久しぶりじゃね?」


ユリが笑う。


「バカなの?」


「5年会ってないんだから」


丸井が言う。


「感慨深いでござる」


ユウは湯のみを持ちながら言った。


「むしろ5年も経った感じがしないよね」


全員が少し笑った。


店員が注文を取りに来る。


コウスケが即答する。


「とりあえず唐揚げ!」


ユリが言う。


「あと刺身」


丸井が言う。


「皆の者、定食じゃないでござるか?」


ユウが言う。


「僕はユリ先輩と同じで」


「その呼び方懐かしい」


一同が笑う。


注文が終わると、少し落ち着いた空気になる。


ユリが最初に口を開いた。


「で?みんな何してんの?」


コウスケが答える。


「普通にスポーツ推薦で入った大学生」


ユリが言う。


「バスケ?」


コウスケが頷く。


「そそ、毎日バスケ三昧」


ユリが笑う。


「似合うね」


コウスケが言う。


「あと彼女」


ユリが吹き出す。


「出た!リア充!」


コウスケが照れたように言う。


「うるせえ」


ユウが言う。


「コウスケは昔からモテてたじゃん」


コウスケがドヤ顔。


「まあな」


ユリが笑う。


「調子乗んな」


料理が運ばれてきた。


唐揚げ。

刺身。

天ぷら。


丸井が言う。


「では」


「再会に乾杯でござる」


4人で湯のみを軽く合わせた。


少ししてユリが聞く。


「ユウは?」


ユウはお茶を一口飲んでから言う。


「勉強、やりたい仕事があるんだ」


コウスケが言う。


「かっちょいい…」


ユリが言う。


「大学?」


ユウが頷く。


丸井が言う。


「師匠は昔から理論派でござる」


ユウが苦笑する。


「それまだ言う?」


コウスケが笑う。


「ジョン、ユウのミニ四駆理論にガチで感動してたんだよ」


丸井が頷く。


「師匠の理論は別格でござった」


ユリが笑う。


「ジョンがそこまで言うんだ」


ユウは照れたように箸を動かす。


その時コウスケが言った。


「そういやさ」


「今年ってさ」


「世界終わるんだろ?」


ユリが吹き出す。


「出た、スラダンのエンディング」


ユウが言う。


「違うでしょ。ノストラダムスのこと?」


コウスケが頷く。


丸井が言う。


「恐怖の大王でござるか?」


ユリが笑う。


「アメリカでも騒がれたけど、あれは99年7月の予言よ。予言は外れたわ」


コウスケが聞く。


「マジ?」


ユリが言う。


「あんた相変わらず抜けてるんだから。そういえば今日遅刻してこなかったわね」


ユウが言う。


「ホントだ」


コウスケが言う。


「人を遅刻キャラみたいに言うなよ。今は違う」


丸井が言う。


「その時は拙者が車で送るでござるよ」


ユリが笑う。


その時だった。


丸井が携帯電話を見る。


「そろそろ到着するでござる」


ユリが聞く。


「何が?」


丸井が言う。


「少ししたら、拙者の恋人が来るでござる」


1瞬沈黙。


コウスケが言う。


「は?」


ユリが言う。


「え?」


ユウが静かに言う。


「彼女?」


丸井が頷く。


「そうでござる」


コウスケが笑う。


「マジかよ」


ユリが言う。


「見たい」


ユウが言う。


「確かに」


丸井が少し照れながら言った。


「今向かっているでござる」


その数分後。


店の入り口の戸が開いた。


女性が店内を見渡す。


丸井が手を上げた。


「こちらでござる」


3人が同時に振り向く。


そこに1人の女性が立っていた。

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