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間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜  作者: 舞桜
第6章 少年期〜青年期 学園6学年編

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68話 “始まり・・・“


 一部不満げな甥姪達がサスナ達に案内されて行くのを見送った後、広場に残った大人達は再び用意された椅子に座り直し、僕達に注目したが、その中の数人が、まだ少し遊具の方に遊びに行った我が子達の様子を心配しているように、後ろをチラチラと伺っていたので、僕はそんな人達を安心させるために見守り役を追加する事にした。


「ルスじいじ達、いるでしょ?お願いがあるんだけど、出てきてくれる?」


 ふわぁ・・・


「「「「「わぁっ!?」」」」」


ルスじいじ達『『『『『我ら全ての母のお召しにより、参上いたしました・・・』』』』』


「もぅ、そんな大袈裟にしないで、いつも通りにして、皆んな」


 唐突な僕の呼び掛けに、元々僕についてきていた精霊王達やその眷属達が、これまでのやり取りで僕が神であった事と、自分達、精霊の中ではもっとも重要な人物であったことが分かったのだろう、一斉に跪きながら僕達の前に姿を現した。

 実際、神の序列云々とは別に、僕と精霊達との関係はかなり密接で、精霊達からしてみれば自身の存在に関わる程の繋がりがある。

 だから、精霊王達はじめ、この場にいる精霊達全てが僕にかしずくのは至極自然な事なのだが、これまで過ごした思い出があるため、仰々しい態度はやめて欲しいと言うと。


ルスじいじ『!、ですが・・・』


「いいの、僕が許すんだから」


ルスじいじ『分かりました。・・・それで、何かようかな?アトリー?』


 最初は遠慮していたルスじいじ達だったが、僕が無理やりお願いしたら、最後には渋々だけどいつもの口調で話を進めてくれた。


「さっき子供達が離れて行ったのを見ていたよね?」


ルスじいじ『あぁ、見ていたが・・・』


「じゃあ、誰か子供達について行って相手して欲しんだけど、駄目かな?」


 そう言って、志望者を募ると、ほぼ全ての精霊王達の眷属達が子供達のお守りを買って出てくれた。


「皆んなありがとう、お願いできるかな?」


『『『『『うん!任せて!!』』』』』


 と、お願いすると、張り切って子供達の後を精霊達が追いかけて行った。


「さて、これで、子供達はより安全に遊べるよ、だから心配しなくて大丈夫、安心して、カミィ姉様。何かあればすぐに知らせが来るから。ねっ」


 子供達の親達の中で3歳と1歳という年齢が低い子供を持つ、カミィ姉様にそう言って安心してもらおうとしたら、


カミィ姉様「アトリー、私達の子供達のために気を遣ってくれてのはとても感謝しているのだけど、貴方、精霊王様達との関係は何かあるの?精霊様達は普通、神々とは共生関係であって、上下関係では無いって、以前言っていたわよね?」


 と、僕達のやり取りを見ていたカミィ姉様が不思議そうにそう聞いて来た。

 確かに、随分前に“この世界“の神々と精霊達の関係は、ビジネスライク的な関係だと行ったことはあるので、それを覚えていたカミィ姉様の疑問も最もなものだろう、だが、それは“この世界“、この場合、今世で僕が生まれ変わった世界である“ジェムシード“の場合であって、僕と精霊達との関係は切っても切れない関係性があるのだ。


「あ、そう言えば、イネオス達は以前お茶の席でルスじいじから話を聞いて、薄々勘づいているかもしれないけど、父様や母様達、姉様達に話していなかったね・・・あー・・・、“ジェムシード“にある“精霊樹“は僕の本体である、あの巨木、“循環と生命の樹“の株分けにあたる存在、簡単に言うと、僕の分身?いや、子供?みたいなもので、精霊達は僕の子や孫?みたいなものなんだよね・・・」


ジェムシードサイド「「「「「・・・えぇっ!!!???」」」」」


「あ、あの“聖域“の中に存在すると言う“精霊樹“がアトリーの分身??」 「って事はうちの領地にある“大樹“も同じって事だよね!?」

「だ、だから、精霊様達はあんなにアトリーに懐いていたんだ!!??」 「確かに、かなり人気があると思ってたら!!」

「へぇ~、今のが精霊さん達なのねぇ~、可愛かったわぁ~」 「本当、初めて本物見たわぁ~可愛かったねぇ~♪」


 最初は素朴な疑問からの質問だったのだろうが、最初に質問をした本人であるカミィ姉様は自分が嫁いで行った、領地にある“大樹“とも深い関係がある答えが返ってきてプチパニック、その隣にいたカミィ姉様の旦那さんで、件の“大樹“を有する領地の現当主である“ハウイ義兄様“もプチパニック♪

 そんな2人とは別に、これまで原因不明だった精霊達が僕に対しての異様な執着の理由がハッキリした!と言った様子でスッキリしてる人や、のほほんと本物の精霊が見れたと呑気に喜ぶ人達と反応は様々、そんなこんなで今広場はちょっとしたカオス状態に・・・


ソル(そう言えば、アトリー、本体とのリンクはまだ繋げてないよな?)


(してないよ。今したらどうなるか分かんないじゃん、もしかしたら一気に神化が進んで現世に帰れなくなったらいやだし・・・)


ソル(だよな。でも俺、今、本体からのリンクの催促が凄い来てるんだよ。これ、このまま放置してもいいのかな?)


(あー、僕の方は体の呪いのせいか、全くそんな催促きてないよ・・・それに本体とリンクしたら“神力“も戻っちゃうだろうから、僕的には今はリンクしない方向で行くけど、ソルは本体からリンクの催促が来てるんなら先にリンク戻したほうがいいって事なんじゃない?あ、でもそうしたら、ソルが現世に戻れなくなるのか?)


お母様(あ、そんな事はないよ。((っ!?))本体とリンクしても、魂の器の方がまだ人間の肉体のままだからね、僕の“神域“には長居できないよぉ~)


ソル(母上、また・・・はぁ・・・それなら、色々と説明が終わったらリンクしときます・・・)


お母様(それでいいんじゃない?あ、アトリーくんの方は身体が男の子になってるから、本体の方が戸惑ってるだけだから、リンクしても良いよ。むしろリンクして、情報をアップデートしてあげな、後、“神力“の方はリンクした方がコントロールが楽になるから、繋げても平気だよ~)


(!!・・・確かに、分かりました。お母様、教えていただきありがとうございます)


お母様(どういたしまして~♪)


 と、他の皆んながプチ混乱中にそんな会話をしていると、しばらくして、気持ちが落ち着いてきた人達が用意されたお茶を一口飲んで、次々静かになってくる。その中でジェムシードサイドのロブル大おじ様が何か察したのかチラッと、お母様の後ろで控えめにお茶会している他の神々の様子を伺ったのに気づいた。


(あー、ロブル大おじ様は気づいちゃったかぁー、僕達とジェムシードの神々との立場の差が・・・まぁ、それを知ったとて、ティーナちゃん達と僕達との関係は変わんないから、普通の人間達が気にしても無駄なんだけどねぇ~(*´Д`*))


 そんな事を思っていると、広場全体が静かになったので、本来するつもりだった僕達が今何故こうなったのか、その経緯を説明をすることにした。


ソル「まず初めに、説明の最中に気分が悪くなったりした人達は遠慮なく言ってほしい。無理はしないように・・・」


 と、ソルの前置きから始まった・・・



・・・僕達は元々、お母様のお力で生まれた時から与えられていたお役目を務めながら、この広大な“お母様の神域“で穏やかな日々を送っていた。


 だが、いつだったか、僕達がいつものように2人でまったりと神域内にある、大きな湖で生まれたばかりの精霊達と過ごしていた頃、その日珍しく、お母様の神域内に様々世界の神々が一斉に集まり、何やら会議が催されていた。

 その会議にはお母様が生み出した他世界を任されている神々から、先代の“最高神“の手で生み出された神々や自然発生した神々まで、幅広い神々が一同に会し、全ての世界共通の法を定めるという重要な会議で、その開催期間はこれまでの過去最長のものになった大きな会議だった。

 そんな会議に僕達、“お母様の神域内でお役目を持つ神々“は呼ばれる事はなかったのだが、その会議に参加するために集まった神々達は、会議の休憩時間帯の時には神域の限られた範囲の出入りが許されていた、でも、僕達が過ごしていた大きな湖は対象外だったので、誰もくるはずはないと思っていたら、1柱の神が道に迷ったのか、僕達が過ごしていた大きな湖の辺りまで入り込んできていたらしく、元々、この神域内の神々との接触は禁じられていた、その1柱の神はバレるのを恐れて、すぐさまそこを離れたらしい。

 その時は何事もなくその1柱の神は元の場所に戻れたのだが、その後、その神は幾度となく僕達がよく過ごしていた湖を訪れだした・・・


 その頃の僕達は、いつもそこに居たわけではなく、たまに場所を変えたり、お役目の仕事をしたりとしていたのだが、ある日、いつもの仕事を終え、いつものお気に入りの湖で過ごしている時に、その迷い込んだ1柱の神の存在に気づいた、その時、僕達もお母様に他世界の神々と接触は禁じられていたので、その場をすぐに離れその日以降はその湖に行くのをやめたのだが、その1柱の神はその日以降もあの湖を訪れていたと、後に聞いて少し気味が悪くなった。

 それ以降、しばらくその神とは会う事はなく、いつも通りの暮らしをしていたのだが、長い会議が終わってから、僕達のお役目の仕事に新たな仕事が追加されたのだ、それが、他世界の発育の悪い星に僕の本体である“循環と生命の樹“を株分けして植え付け、エネルギーを送り、発育を促すといったお仕事だった。

 その際、これまでお母様の神域を出たことのない僕が、その発育の悪い星がある世界に直接赴き植樹する、と言った事をすることになったので、当時全く戦う能力を持ってなかった僕のために、双子の片割れであるソルが僕の護衛としてともに仕事に赴くことになった。


 そうして、その新たな仕事にも慣れてきた頃、いつものように発育の悪い星がある世界へ赴き、植樹する場所に行ったら、そこには以前、僕達の過ごしていた湖であった1柱の神がいたのだった。

 その神はその世界を管理する主神で、今回は植樹をしに来た僕達の出迎えとしてそこにいたのだが、彼は僕を見た途端、以前、大きな湖であった時の事を話しだし、近寄ってきた。

 当時の僕は、ソルや同じ神域で生まれた家族のような神々以外と話したりするのが得意ではなく、近寄られてすぐにソルの後ろに隠れてしまった。

 彼は少し残念そうな表情をしたが、それがいつもの事なので、ソルが僕の事情を説明すると、彼はその事で気を悪くした様子はなく、その時は仕事を優先し僕は早々に仕事を済ませて、お母様の神域に戻っていった。


 この時、その神が“『またね』“と言って僕達を見送った事を、僕は深く考えてなかったのが、後の大問題に繋がるとは思わなかった・・・・















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― 新着の感想 ―
精霊樹がアトリーの分身、つまり精霊樹に落書きを掘るのはアトリーにタトゥーを掘るようなもの、とりあえずアトリーとソルの相合傘は彫っておくか。
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