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王位継承権の行方。。

話が進みます!

時は流れ王位継承権をめぐる信任状公開を来週に控えたある日、ラシェルは外務省に来ていた。


「ラケール様、凄い情報が沢山取れました。追加の証拠を送ります」


<あははよく調べたわね。この買収リストや動画を公表したら大変な事になるね>


ラシェルが集めた証拠は多岐にわたっていた。そのリストには金を渡した領収書のコピー、貢物として送った女や美少年の証言映像など、公表したら確実に破滅しそうな内容だった。


「週刊誌、新聞、テレビなど主要メディアに流す準備を整えている最中です」


ラシェルは数ヶ月間の間、美貌と名器を武器に情報収集を行っていた。結果発表前に流せば大混乱間違い無しの爆弾ばかりだ。そのリストを見ているラケールは悪魔のような表情を浮かべていた。


<虜になった協力者たちとの繋がりは切れてないわよね>


「ええ勿論です、予定を調整するのが大変です!」


<うふふありがとうラシェル。そうだ順調に育っているわよ貴女の赤ちゃん、予定通り生まれるって>


「ほ、本当ですか!嗚呼、早く会いたいわ私の赤ちゃん・・・」


<もう少し頑張ってねラシェル>


「はい!ユーリー家を失脚させたら次はオーバン家ですよね」


<そうね、再投票は早いから忙しくなるけど頼んだわよ>


「お任せ下さい!あっ、レイラにありがとうと伝えて下さい」


表立って動けないラケールの代わりに精力的に証拠集めを行っているラシェルの表情はとても明るく、やる気に満ちていた。灯ってしまった復讐心は目的が達成されるまでメラメラと燃え続けるのだろう。王家は絶対に敵対してはいけない2人を敵に回してしまったのだ。破滅へのカウントダウンが始まろうとしていた・・・。


ーー


「何なんだこの速報は!」


繁華街の大きなスクリーンに映し出された速報は、人々の足を止めるには十分な威力だった。何かに操られたようにピクリとも動かず。流れてくる情報に釘付けになっている。


<前代未聞、王権争いに禁断の買収工作。金と女で汚れた王室。ジャレッド王子直接関与か?>


「出典。アーヴィンジャーナル」


<欲にまみれ我を失ったサヴァリオ王子、もはや王になることは許されない。ラシェル元王女を政争の具にした男>


「出典。夕刊アーヴィン」


<女を与え票を貰い、金で裏切る貴族たち。あの変態好色男爵に美少年を送ったジャレッド王子>


「出典。アンダーアーヴィン」


<許されざるサヴァリオ王子。清らかな王族は何処へ?金と女で覇権争い>


「出典。速報ジャーナル>


信任状公開前日。週刊誌と新聞が大スキャンダルとして王家争いの買収劇を大々的に報じた。悪いことに違う雑誌にそれぞれの王子の名が記載され、これには発信元が一番驚いたのだ。持ち込まれた際、とある出版社にはジャレッドが貴族を買収しサヴァリオに大差をつけ王位剥奪まで考えていると囁き悪者に仕立て上げ、違う出版社には欲深いサヴァリオが勘違いしてジャレッドを蹴落とそうと貴族を買収していると伝え。お互いに悪者として報じさせたのだ。


「ユーリー陛下、こ、これは、非常にまずいです。オーバン様をお呼びになったほうが宜しいかと」


「嗚呼、駄目だ、このままだと王国議会が荒れる。早めに手を打たねば」


「陛下!元老院から問い合わせが多数入っています」


週刊誌と新聞のWEB版を見たユーリーは真っ青な顔をしていた。さらに元老院からクレームが上がってきていた。


「このままでは王子二人共、完全に失脚する・・・」


政治の中枢を担う諮問機関である元老院が反発することは必至だ。どちらかの王子を選んだとしても、求心力が低下して少しでも不利な法案は完全に否決される恐れがある。そうすると国が立ち行かなくなるのだ。


「ここはオーバン様に入って貰うしかありません」


このままユーリーが王として頂点に立つ事自体は可能だ。だが早めにオーバンに王位を譲り混乱を最小限に食い止めるしか手立てが無かった。


「オーバンを呼べ!」


こうしてラケールとラシェルの裏工作によってユーリー家は没落し、中級貴族まで堕ちていくことになるのだった。そして数日後とある屋敷ではテーブルに金が積まれていた・・。


「ラシェル、悪いがこの金で勘弁してくれないか」


現金を使う理由は裏金を使っているからだ。振り込みやネット経由だと贈与として見なされ、金の出どころを調べられ追徴課税されるのだ。


「問題ありませんわ。私が潔く出ていかないとこの家は信用を失います。これ以上留まるのはお世話になった手前、流石に心苦しいのです」


「すまぬ・・・」


因みにサヴァリオが手土産として彼女を送った事が判明、このまま居座ると批判を買い、アベラルド家が傾くのは必至、仕方なくラシェルに手切れ金を渡し別れたのだった・・。


ーー


「ベル、見て私と貴方の愛の結晶よ!」


「おお、ラケールありがとう。か、可愛いな・・・」


ユーリー家が没落してはや3ヶ月が過ぎようとしていた。オーバン家は王位継承をめぐる戦いは影で繰り広げられ残り数ヶ月になり。ラケールは自分が産んだ赤ちゃんを連れベルナールの実家に戻って来た。もちろん”最後の仕上げ”も含めてだ。


「ラケール様、お部屋の準備をしてまいります(ニンマリ」


「レイラ、頼んだわよ(笑」


「お久しぶりですベルナール様、私はいまラケール様の片腕として働いております」


「そ、そうなんだ。よろしくねラシェルさん(汗」


ベルナールが驚くのは無理もない。ラケールから”秘書”を雇ったとは聞いていたが、まさかエドガーの奥様だったラシェルとは想像すらしてなかったのだ。


「こちらこそ宜しくお願いしますベルナール様。それではラケール様、お部屋で作業を行っても構わないでしょうか」


「うふふ、レイラを好きに使って頂戴(笑」


「はい!(喜」


一緒に帰ってきたレイラは身の回りの世話を行うために、自己紹介を済ませたラシェルと共にラケールの部屋に消えていくのだった。それもなんとも意味深なアイコンタクトを交えながら・・・。


「ベル、ちょっと良いかしら」


「んっ、どうしたの」


子供との楽しいひと時を過ごしていた時、突然ラケールが真剣な表情に変わりベルナールをジッと見つめ、手を優しく握った。


「オーバン家は没落するの。明日から上位貴族のもとに赴いて信任状を取る算段をしたほうがいいわよ」


「えっ、何を言っているの、確かに僕は立候補の権利は持っているけど・・」


「私の言うとおりに動けば大丈夫よ、貴方を王にするわ」


「えっ、えっ・・・」


ラケールの自信に満ちた言い様に驚き驚愕の表情を浮かべるベルナール。だが彼女は本気だ。全く目が笑ってなかった・・。


「ねぇベル、久しぶりに抱いてよ我慢できない」


「う、うん、そうだね」


恥ずかしそうにベルナールは赤ちゃんを侍女に預け、2人は仲良く寝室に入ったが、まさかの展開が待ち受けていた。


ラシェル「お待ちしていました旦那様」


レイラ「おかえりなさいませ旦那様」


寝室の扉を開けるとそこには半裸のレイラとラシェルがベッドに仲良く座っていた・・。


「えっ、レイラは分かるけど、なんでラシェルさんがここにいるの?」


「さぁ、たっぷり楽しみましょうダーリン!」


「取り敢えずわたしがご奉仕します!その前にっと」


ラシェルはいきなり偽装用のマスクを外し素顔を晒した。


「もう、それは反則よ!ご奉仕はレイラ!」


「えっ!誰?レイチェルさん?・・・えー!!」


もう何が何だか分からない、意味がわからない状態だ。呆然と立ち尽くしているとレイラがズボンのベルトをカチャカチャ外し。気がつくとラケールが半裸で背後から抱きつき、顔をふと下に向けると嬉しそうに舌なめずりしているラシェルが見えるのだった。


「ウフフ、硬くて美味しそう!」


「あ゛!」


「うふふベル、未来の女王と側室たちよ、可愛がってね!」


そして3人の悪女は代わる代わるベルナールを蹂躙し食べ尽くすのだった。そして一時間後・・・。


「嗚呼、もうだめ・・」


ラケール「えー、まだまだよ!」


ラシェル「若いのにー、まだ頑張って!」


「今度はレイラがご奉仕よ!」


「ひゃー、あ゛!」


そのまま延長に入り仲良し3人組に更に蹂躙されるのだった・・。


ーー


3ヶ月後、次期王の座を賭けた信任状争奪戦は無事に終わり、王位継承権が長男のレオーネに決まったと思ったその日の午後、オーバンの元に元老院議長が訪れた。


元老院議長「これを見てくれないか、もうアライアス家には失望したよ」


オーバン「こ、これは・・・」


数十枚の写真と、領収書のコピーが目の前に置かれた。


「ご子息が交わっているこの女性は新興貴族のレイチェル嬢だな。これはまずいだろ、たしか信任票を貰っていたよな」


「クッ・・」


レイチェルに化けたラシェルは、ユーリー家がまだ争っている最中、第一王子に近づき肉体関係を結び証拠映像を確保。それは言い逃れが全く出来ないくらい破廉恥な体勢の写真が何枚も机の上に並べられていた。時期がズレていたとしてもこの写真を世の中に出されたら一発で疑われる事間違いなしだ。


「”新興貴族の女”を王家に入れたらどうなると思う?」


おまけに彼女の設定は独身だ。肉体関係があったと言われれば新興貴族と言えども王家に入れないと批判を食らってしまうのだ。


「ああ、流石に言われなくても分かるよ・・・金を積むしか無い。だが断られたら終わりだ」


悪いことに第一王子には本妻が一人だけだ。レイチェルが暴露すれば第二夫人、最低でも第一側室は確定だ。しかしこれでは上級貴族の反発を招いてしまう。新興貴族の下に自分の娘を入れるとなると、思いっ切り揉めるのだ。


「それとこの領収書の日付とサイン、よりによって二人とも金を貴族に送っていたのだな」


数枚の領収書には各々子息のサインが書かれていた。もちろん送り先は支援してくれた貴族に宛てたものだった。


「これは公表されないのか」


「私が止めているからこうやって来たんじゃないか。既にもみ消しは不可能だ。貴族院にも一部だが出回っている。それとこれはかなりヤバいぞ」


議長がタブレットで見せてくれたのは、ジョセリン商会の裏帳簿だ。今回の金の流れが一発で判明してしまい税務当局に告発される恐れがあった。


「一寸待たれよ」


オーバンは慌てることなく机に設置してあるモニターを引っ張り出した。


「アー、俺だ」

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