結局、私の子供は誰の子なの?
ラケール、ラシェルのお話は続きます
そして迎えた夕食会。向き合って食事をしている2人だったが、ラシェルは少し迷い顔をしていた・・。
「ラケール様、殿方のDNAを選びたくても決めきれないのですが・・」
「そうよね~、貴族のDNAを選んだとしても体外受精の場合、貴族籍は付随しないからね」
シングルマザーで育てる決意はしたものの、誰のDNAにするか悩んでいたラシェルは部屋に閉じこもりずっと悩んでいたらしい・・。
「そうなんです、少し将来が心配なのです」
「将来に関してはそんなに悲観しなくても大丈夫よ。当分の間は秘書として働いてもらうから」
「えっ、宜しいのでしょうか?」
「うん、まぁ秘書と言うより私の代理かな」
「代理ですか・・・?」
「ベルがやってる事業のお手伝いもあるし、貴女なら信用できるからお金の管理なんてやって貰おうかしら」
「ああ、そう言う事ですか。有難うございます」
「DNA私が選ぶよ、貴女は離れていたからアーヴィンの貴族事情は疎いでしょ、頭が良くて精神疾患が無い家系を選ぶわ」
「ええ、流石に・・」
「勢力関係も結構変わっているし、貴族籍が無くても繋がりがあると色々役に立つの」
「わかりました、それではお願いします。生まれてくる赤ちゃんに苦労させたくないです」
「うん、任せて!」
レイラ「・・・(微笑」
ラケール「・・・(コラ!」
実はこれ、ラケールの秘策として考え付いた作戦の1つだ。既に受精させるDNAは決まっていた。その事を知っているレイラは笑みを浮かべていた・・。
「それと部屋の住み心地はどう?快適?」
「ええ、広いお部屋ですね。あの部屋って防音でしょうか、音が響きませんね」
「ああ、盗聴防止を兼ねているからね。私の部屋もそうよ」
「うふふ」
「・・・(コラ!」
レイラの目がキラリと光り、ニンマリしながら思わず声が出ていた。
「ラシェル、後でお部屋に伺っても宜しい?」
「はい、どうぞ」
するとレイラの口角が上がり、ラケールがアイコンタクトを送ると軽く頷くのだった。そして食事が終わり、夜も更けた頃・・。
「入るわよ~」
ナイトガウンを着たラケールが入って来た。後ろにはお酒を持ったレイラが続く。
「さて乾杯しましょう!」
口当たりの良いお酒を飲みながらリラックスしたムードの中、アーヴィンの貴族事情やら王権争いの話など、強襲する事なく時が流れ・・・。
「ラシェルって子供を産んでないから意外に体形が崩れてないわね」
「はい、ですが最近白い物が増えて来てまして、目尻の皺が最近深くなってきました」
「どれどれ」
移動したラケールは隣に座り密着、後ろに控えていたレイラは音を立て無いようにメイド服の背中のチャックをずらしていた。何処かのタイミングで強襲するのだろうか・・。
「年には勝てませんね・・・」
「そう?肌は綺麗だよ・・」
「ラ、ラケール様って結構過激な下着が趣味なのですね」
隣に座る際、ガウンを肌蹴させ、滅茶薄いランジェリーの下は、双丘と秘部が見えるほど薄い下着を穿いていた。
「うん、だって気分を盛り上げないと」
「えっ!」
「そうですよラシェル様!」
「あっ、レイラ!貴女のその格好・・」
合図と理解したレイラはストンとメイド服を脱ぐと、ラシェルの隣に座り密着。その姿は既に下着を穿いていない薄いランジェリーだけだ。それが目に入ると拒否したいのか事情を聞きたいのかゆっくり振り返ると、至近距離で獲物を狙う目をしたラケールがニッコリ微笑んでいた。
「ウフフ、拒否権は無いわよ」
「えっ!拒否って・・・あっ!」
そして半裸の2人に抱きしめられ最初は驚き混乱していた彼女だったが、耳元で”この三人で一緒に成り上がるのよ”と言われ、”もしかして貴族になるのですか”と察しの良い彼女がそう話すと・・・。
「貴女は側室で良いかしらね、色々制約もあることだし」
「えっ!ベルナール様の・・・側室ですか」
「はい!アーンして、心が救われるお薬よ」
「は、はい!アーン」
そして驚いている最中に不意打ちで媚薬を飲んだ彼女は・・・。
「えっ、これって」
「ラケール様、私にも頂けますか」
「うふふ、無くても良いけどラシェルだけ乱れるのは嫌よね」
「乱れる・・」
「そうですよ〜ここは男子禁制の秘密の花園なんです!」
「ラシェル勘違いしないで、この関係は必然なのよ、もちろん私はレズじゃ無いから」
「へっ?、まぁそうですよね。けど・・ンン、なにこれ」
「来たみたいですよ!」
「じゃ!」
「ああ、なにこれ・・・気持イイ」
強烈な快感に覆われ久しぶりに我を忘れ快感を貪ることになったラシェルは、何度も絶頂を迎え完全に虜になってしまうのだった・・。
「嗚呼、この様な快感があるのですね・・初めて知りました」
「どう、良かったでしょ!突き抜けたでしょ」
「う、うん、良かった・・・またお願いしても・・いいですか」
「うふふ、楽しもうねラシェル、レイラ」
ラケールさんは変態でもレズでも無いのだが、自分の復讐の為に考え抜いたストーリーに従って進めているだけだった。因みに彼女の考えはこの様な行為を繰り返すことでラシェルの羞恥心を削ぎ落し、大胆に男性を誘惑し、時にはガチなレズ女領主にも対応させる為だった。
ーー
数週間後、産婦人科に訪れている三人・・。
「ラシェル様、卵子は無事に受精しました。これより代理母のレイラ様に着床させます」
「わ、わたし高齢ですが生まれてくる子供は大丈夫でしょうか」
「事前のDNA検査で着床前診断は異常なしです。先天性の病気の可能性は無比ですので、どうぞご安心下さい」
「わかりました・・・レイラさん宜しくお願いします」
「お任せ下さいラシェル様、元気な赤ちゃんを産んでみせます!」
ラケール「・・・・」
卵子は違うにせよ”好きな男の精子”ならここまで前のめりに頑張れるのかと、やる気に満ちたレイラを見たラケールは自分より何倍もベルナールの事を好きなのかとふと考えてしまう。
「ラケール様、結局何方のDNAを選んだのですか?」
「うふふ、まだ内緒!時が来たらちゃんと教えるわ」
「もう!意地悪です!」
とても壮大な計画はラシェルを完全に巻き込みながら突き進んでいく・・。
「そうだ!ラシェル、美容整形の準備ができたって!」
「美容整形ってもっと簡単ではないのですか・・」
「新興貴族レイチェルの設定は20代後半よ!」
「はっ?なにそれ?若返り?」
ラケールは突然とんでもないことを言い出した!
「うん、察しが良いわね。それじゃ”道具”のお手入れしましょうね〜」
「道具って・・・私の身体」
「そうよ、ディスティアの再生技術をフルに使うのよ。ああだけど寿命は伸びないわよ。けど最高のボディとして生まれ変わるから」
「へっ?」
キョトンとしているラシェルは意味がわからなかったが、そのまま生体研究所に出かけると・・・。
研究員「そうですね20代後半くらいを目指せば、問題なく実年齢の偽装が可能です」
「あのー、20代後半て言いましたけど・・・」
「基本的な説明をしますね。脳細胞と生殖細胞以外は完全再生可能です。ですが欠損した箇所の再生は時間と費用がかかります」
「それってほぼ全て綺麗になるということですよね」
「はいそうなります」
ディスティアの技術では普通の細胞は再生可能だ。しかし脳細胞だけは劣化を抑えることしか出来ない。生殖細胞に関しては莫大な費用を投入すれば出来なくはないらしいが、細胞自体に寿命があり費用対効果が悪すぎるのと、生命の根幹という倫理的に問題があり研究は止まっていた。因みにこの技術は一般公開はされていない。悪用を恐れて使えるのはごく一部の関係者だけだ。そして細胞再生を行い数日後・・。
「うふふ、綺麗になったわねラシェル」
「こ、これが私・・・」
培養カプセルから出てきたラシェルは自分の姿を見てビックリしていた。
「うん、ヘタすると私より綺麗かも・・」
自分の20代の頃に比べても余りにも違いすぎるのだ。贅肉は削がれ完璧なプロポーションとツンと上向く双丘は形もよく大きすぎずバランスがいい。足も腕も全て完璧なのだ。因みに顔は整形され顎は小さくなりTラインも変わりまるで別人だ。だが目の間隔だけはオリジナルだ。たしかにこれなら悪用すればとんでもないことになるのは間違いなかった。。
「ラシェル様、事前にお話した通り身長は5センチほど高くなっています」
「あっ、だから目線がおかしかったのね・・あ、足が長くなっているわ(喜!」
少し短めだったラシェルの足は5センチも伸び、それに伴い色気も増していた・・。
「ラケール様、偽装はこの装置をお使い下さい」
「ありがとうございます」
運び込まれたのは小型のコピー機の様な機械は、見える部分に貼り付ける膜を生成する事が出来る。これで作って貼り付ければ実年齢に近いラシェルに戻れるのだ。
「ラケール様、凄いです。感動しました!」
「まぁ、おかげでスッカラカンだけどね!」
勿論、莫大な費用はラケールが溜め込んでいた資金を放出したのだ。今回は実験を兼ねていたので費用は半額以下だったが、それでも痛かったらしい・・。
「この新しい体を使って情報を仕入れて、自ら囮になるのですね」
「うふふ、その報酬としては十分でしょラシェル。」
「はい!がんばります」
説得され、美容整形で改造?された完全な美貌に大満足なのか、随分やる気が出てきたようだ。汚れ仕事の報酬として十分なのだろう。鏡に映る新しい自分を見てうっとりしているラシェルさんだった・・・。
ーー
そして数日後、入院しているレイラに受精卵が無事着床し増殖が確認された夜、2人で絡み合い先に快感を貪り絶頂を迎え余韻を味わっているラシェルの耳元に、ラケールが悪魔の囁きをまた呟くのだった。それは完全に仲間にする最後の仕上げの為だった。
「ねぇ、貴女の赤ちゃんにも”貴族の権利”が与えられる可能性があるのよ」
「まさか、まさか、上級貴族のDNAって・・・権利・・まさか」
「そうよ、着床させたのはベルのDNAと言うか冷凍保存した精液だよ!」
ラシェルはどの男性のDNAにするか迷っていた。するとラケールが”アーヴィンの上級貴族を選んであげる。けどこれからの任務に支障が出る可能性もあるから後で教えるわ”と言ったのだ。勿論始めからベルナールの冷凍精液を持ち込み受精させる計画だ。
「エッ、エッ、ベルナール様の・・・子供・・」
「貴女と私の子供は血がつながっているのよ、喜ばしいことじゃない」
そう、この計画は初めからベルナールが好きなレイラに第二夫人の座を与え、ラシェルを側室に迎え強固な関係を構築するのが目的なのだ。その為に彼女を徹底的に調べ上げ、試し、問題ないと判断したラケールは、不幸な人生を歩んできた者同士の絆はそれ相応に深く結びつくと考え家族として迎えるのだった。
「血・・血縁、ラ、ラケール様・・ううう、私のことを大事に、本当に大事に思ってくださっているのですね」
「当たり前じゃないの、さぁ夜は長いよ 今度は私を逝かせてよラシェル!」
「うん、うん、たくさん逝かせてあげる。任せて(笑泣」
途中でプツンと何かが、最後の一線が弾け、嬉しさの余り笑いながら涙を流すラシェルは身も心も全てラケールに捧げ、共に生きる道を選んだ瞬間だった・・・。
「・・・(やばかった、もう少しで”王権”って言いそうだったわ」
「さあ、行きますわよ!」
「アン!」
ラケールが突き進んでいる道は、女王と言う名の頂点を目指しているのだ。
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