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話は進む・・・

展開を加速させました

「ヴァン、心配したんだからね!」


「カーチャンごめんね心配かけて」


鴨男ことカラスがワルワラ達を探しに行ったが、既に町の入口近くに移動していたのでそのまま族長の館に案内され、一同顔を合わせる事になったのだが・・・。


「シャルロッテ、お前と同格の扱いなど笑止!今すぐ叩き潰してやる、かかってこい」


「何を勘違いしているカーネル、私はミーシャ様、ジャガー様の許しが無ければ戦うことはできない」


「はっ?それならジャガーとやらシャルロッテと戦わせてくれ」


カーネルはシャルロッテと同格に扱われる事が嫌なのだろう。お決まりの力比べで格付けを優位にしたいらしい。だがあまりのアホっぷりに頭を抱えていたジャガーが・・・。


「うん、わかった面倒だから僕が相手するよ」


「おお、望むところだ!」


「嗚呼、終わったカーネル」


「骨は拾ってやるぞカーネル」


ジャガーの実力を知るシャルロッテとアロルドは残念顔だ。けんかを売ったカーネルはその言葉を聞いた瞬間に冷や汗が吹き出してきた。


「へっ?ナニソレ、この御方強いの(大汗」


「大丈夫ですよ〜、蘇生剤を用意してますので〜」


ワルワラはにっこり笑いながら大きな注射器を取り出しカーネルに見せるが、それを見た本人はやっと自分の間違いに気がつくが既に遅かった。爽やかジャガーはゆっくりとにじり寄って来ていた。


「さぁカーネル君、死合の時間だよ(爽」


「え、え、え」


ヴァンフリートの活躍で鳥族との協議は簡単に終わると思ったが、結局シャルロッテと同格に扱われることに激昂したカーネルは戦いを挑んだ。しかしジャガーは立ち会った瞬間、ズッコっと渾身の一撃を繰り出し瞬殺するのだった。


カーネル「ううう・・・・(沈み」


「さぁ、カーネル君、これで君は僕の配下だね(笑」


爽やかな笑顔のジャガーは倒れているカーネルの首を掴んで引き上げると、至近距離で睨んでいる。勿論その様子を見ているシャルロッテ以下数名の同行者は、”嗚呼、やっちまったねカーネル”の表情を浮かべているのだった。


--


「馬族のサンドロは大人しく話し合いに乗ってくれて、助かったな」


「ああ、私達が仲良くやっているのを見て納得してくれて助かった」


鳥族と話し合いが無事に終わりカーネルを引き連れ、馬族の族長に会いに行き、六部族が争わずミーシャとジャガーに従う姿を見ると、一瞬驚いたが状況を直ぐに判断。主旨を説明すると協力を申し出るのだった・・。


「全体会議はいつ行うニャ?」


「大陸中央にある”希望の塔”に集まる次第です」


その希望の塔は大陸中央に存在している都市カルネに聳え立っている。闘争を繰り返していた各種族が七部族に落ち着いた数百年前、商人たちの手によって交易のシンボルとして建てられたのだ。種族間の争いは商売をする側にとっては別らしい・・。


「集まるのが族長だけなら一気に運ぶ事はできるぞ」


「申し出は有難いが、カルネを訪れる場合、視察を兼ね従者を引き連れ各地を見て回るのが習わしなのだ。悪いが時間を貰いたい」


「わかったニャ〜」


彼らにも順序というか仕来りがあるのだろう、それを理解したミーシャは日程を聞くと約半年以上先と答え、全体会議の日が何と無く決るのだった・・。


ーー


「ひさしぶりねハインツ」


「数カ月ぶりだね、まぁ座りなよ。今から演説が始まるところだ」


ディスティア帝国議会では数か月前、新しく選ばれたランディ総統が間もなく所信表明を行う所だった。そのタイミングを図ったかのようにルッチらがハインツの元を訪れるのだった。


「ルッチラ、君のお陰でこの副総裁の椅子に座る事が出来たよ」


「うふふ、それじゃ私の望みを叶えてくれるかしら」


ハインツの助言を鵜呑みにしたランディがルッチラを諜報部員の管理官に指名した。俗にいう事務方のトップで全ての捜査権限を判断する重要ポストだ。彼女は裏工作の指揮を取っていたので、ほとぼりが冷めるまで執務室に直接訪れることはなかったが、流石に顔を見たくなったのかマスコミが議会棟に移動した隙きを見て会いに来たようだ。


「おいおい、管理官に引き上げたのは俺だぞ、十分相殺されるだろ」


「それはそれ!心はまだ満たされてないのよ!」


相変わらずストレートにハインツを求めるルッチラは、艶かしい表情を浮かべソファに座る彼にピッタリと寄り添い密着してくる。


「君は凄く可愛いよ、他の奴には絶対見せないその表情は好きだよ」


「ツッ!もう、いきなりそんな事言わないでよ!・・・アッ・・ンン」


揶揄っているのか笑みを浮かべながら話すハインツは、ルッチラの頬をやさしく触ると、引き寄せ軽くキスをした。


「だがな、これ以上は正式に婚約発表してからだ」


「えっ、そこまで考えてくれてたのハインツ」


ハインツは今が一番のタイミングと思ったのか、ルッチラに突然プロポーズをした。勿論それは将来のことを考えた上での決断だ。


「君さえ良ければ俺の伴侶になってくれないか」


「うん、ありがとう・・私のことちゃんと好きになってくれてたのね!信じてたよ」


「ん、まぁな・・」


プロポーズをして少し照れくさそうなハインツはもちろん頭脳明晰で、少しキツめだが美人のルッチラのことを好きになっていた。だが副総統になった彼に権力目当てに近づく女や、良縁が持ち込まれる事を予想するのは簡単だった。これから先の事を考え仕事のできる彼女を第一婦人として娶ったほうが何かと好都合と考えたのだ。


「うふふ、いつ発表するの?」


「決まっている、今日だ!」


「じゃ!指輪を買いに行こうね!チュ」


<ハインツ副総統、エイナル提督からの連絡が入りました>


お互い気分が盛り上がり、キスの最中にエイナルから連絡が入った。所信表明演説を聞いて急ぎ連絡してきたのだろう。何やら怪しい様相になってきたのかハインツの表情がキツくなってきた。


「指輪は夜にでも買いに行こうか、将軍に呼ばれたよ」


「うん、わかった。私はアーブラハムの情報を揃えるわ」


「あはは、君は本当に感がいいな」


「ねぇそれとミランダはどうする?殺す?」


「彼女は利用価値があるからこのまま泳がせよう」


「わかった、けど始末するなら早いほうが良いかもね」


「ああ、考えておくよ」


アーネストに情報を渡していた謎の人物はディスティア諜報部が現地入りしてその人物を割り出していた。通常なら即座に始末するが、グスタフ副大統領の恋人で野党副代表の娘を抹殺すると後々国政に影響を与えるのは必至だ。とは言えディスティアに被害を齎すようなら即座に暗殺命令が下るだろう。ミランダの命はハインツ握っていると言っても過言ではなかった・・・。


ーー


同じ頃、フェデラリー共和国、大統領府の会議室ではグスタフと野党副代表が同じテーブルで向き合っていた。


「お父さん、決断して下さい!」


「うぐぐ、君の提案は突飛過ぎる!話はするが承諾するとは思えん!」


マグヌスはグスタフからある提案を受け判断を躊躇していた。その内容があまりにも衝撃的すぎるのだ。簡単に言えば与党と野党の一本化だ。政党で分かれるのではなく政策論議を同じテーブルで行うと言うことだ。


「この国は一つに纏まり対処していかないとディスティアに飲み込まれてしまいます」


「それは承知の上だ!だがな君、与党と野党が一緒になるなんて聞いたことがない」


「因みに与党に加わったとしても、こちらに利点など全くありません!ですが国を思えばこの方法が一番なのです」


「うぐぐ」


「お言葉ですが、政権奪還が目的になっていませんか!」


苦虫を潰したような表情を浮かべるマグヌスはわかりきっていた。それは野党の支持率が極端に低かった。それもその筈だ。離散集合を繰り返しまるでトランプを捲るかのように党名を変えてはを繰り返し、巷では政党ロンダリングと呼ばれていた。


「もう!私の話じゃなかったの!」


じっと聞いていたミランダはプンスカ怒っていた。今回正式に婚約発表を行うため集まっていたのだ。


「悪ぃ悪ぃ、それじゃぶら下がりに行こうか」


「うん、お父様行きましょう!」


「おおう、そうだな」


斯くしてグスタフ達は記者の前で婚約発表。事前に婚姻絡みの発表があると事前に教えていたため、全国ネットで中継されることに。その発表の最中、とある記者から予想される質問が飛んだ・・・。


「グスタフ副大統領、今後、野党副党首と親戚関係になりますが、秘密保持など政務に関して問題が起きませんか?」


「ええ、全く問題ありません。与野党に分かれた時代遅れの政治は私が大統領になった暁には合流して1つになります」


「はっ?」


「えっ?今なんと」


「それって・・・野党を取り込むのですか」


「まぁ簡単に言えばそうなりますね」


副大統領と野党副党首の娘との婚姻は、必ずスキャンダルに発展すると思ったマスコミはこれ幸いと手ぐすねを引いて待っていたが、まさかの与野党合流の話が飛び出し、大騒ぎになった・・・。


デジレ「ブッー!な、なんだと!」


お茶を飲みながら中継を見ていたデジレは思いっきり吹き出すのだった・・・。


ーー


時は流れ半年後、デルタリア艦艇製造部。


「よし、あと三ヶ月で20隻の戦艦が発艦可能だ!」


「主任、よくここまで仕上げましたね」


「当たり前だ、ディスティア軍も艦隊の再構築を進めていると情報が流れていたんだぞ」


デルタリア宇宙軍は急ピッチに製造を行い、製造ドックには真新しい船が並んでいた。二か月もすれば飛び立ち宇宙で最終調整を行うのだろう。しかもその脇では既に次の船を製造する為のメインフレームの仮組作業が行われていた。


「ラッセル准将入りまーす」


会議が終わり、急ぎラッセルは要件を伝える為に艦艇部を訪れた。


「皆聞いてくれ、先程会議で新造船と防衛装置開発の工程表が発表された」


「もしかして新造船はクーンの次世代型ですか!」


「いや、それは流石に無理だろう実戦投入してない新型艦だぞ」


数か月前、正式に就航したファーバー級のお披露目が行われ、とてもシンプルで今まで見た事もないデザインに製造部の連中は度肝を抜かれたのだ。


「それにしてもエンジンの性能が良すぎます。我々も頑張ってはいますがあの出力はまだ出せません。ラッセル准将は噂の凄腕技術者の事を知ってますか」


「あのな、その技術者の名前や経歴は極秘事項で公表されてない。俺ですら名前も知らないんだぞ」


今回の新型艦を担当したウラッツェンの名前は一切公表されてない。獣人の国で外国籍の名前を出せば当然、簡単に狙われる可能性があるからだ。因みにラインスラストでは犬族のワルワラと結婚した面白い奴としての認識が強く、ケモミミ好きの間では神と称されていた・・

宜しければブクマ評価お願いしあーっす

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