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「❤️彼女の妹 彼女の親友 Ⅰ」黒のストッキング姿の長身美少女の彼女の妹が突然部屋に上がり込んだ夜。机の下で絡みつく白い脚、迫るゴスロリ。  作者: ⚓フランク ✥ ロイド⚓
第4章 彼女の姉 彼女のママ

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第2話(2) 高橋真一と優

《《高橋家別室、高橋優子》》


 スマホを持って寝室に入り、ドアを閉めた。真一に電話する前に、少しだけ立ち止まった。


 論文のプリント。彩花の名前。タイトル。


 わかっていた。彩花がNYに行った理由が、ただの留学ではないことは、ずっとわかっていた。でも、こういう形で、娘の友人の口から説明されるとは思っていなかった。


 遥ちゃんは賢い子だ。説明は正確で、感情が入っていなかった。だから余計に、言葉が刺さった。


 発信した。呼び出し音が三回鳴った。


「もしもし」いつも通りの、真一の声だった。

「起こしてごめんなさい」

「いや、もう起きてた。どうした?」


 優子は少しの間、黙った。

「彩花のことで」

「……彩花?何かあったか?」

「凜花が来てね。彩花が書いた論文を持ってきたの。留学の許可を得るための論文らしいんだけど……内容が……」

「内容が?」

「トランスジェンダーの子供への性ホルモン抑制薬の研究。倫理的に問題があるって、凜花の友達の女の子が説明してくれた」


 電話の向こうで、真一が息を吐く音がした。

「……そうか」

「真一、NYに出張があるでしょ?その時に、彩花に会ってもらえない?凜花が心配してるの。私も……」

「ああ、わかった。会いに行く」


 短い返事だった。でも、迷いがなかった。

「ありがとう」


 少しの沈黙があった。

「優子」

「何?」

「……彩花が、こういう研究をしようとしていること、お前は驚いていないだろう?」


 優子は答えなかった。

「ミネソタのことと、関係があると思ってるか?」

「……」

「優子」

「……わからない」優子はゆっくりと言った。「でも、彩花があの子になったのは、あの冬からだと思ってる。私はずっと、そう思ってた」

「そうだな……俺もそう思ってた」


 また沈黙があった。

「真一、彩花に会ったら……あの子の目を見てきて。私には、もう……」

「わかった」

「お願い」

「ああ」


 電話を切った。

 優子はしばらく、スマホを手に持ったまま立っていた。


 あの冬のことを、もう一度、頭の中で繰り返した。

 真一には言えないことがある。美咲にも言えないことがある。凜花には絶対に言えない。

 それは、彩花と私だけが知っていることだった。

 あれらの事件のことは……リビングに戻った。凜花と遥が待っていた。


「パパ、わかったって。来月、NYに出張があるから、その時に彩花に会いに行くって言ってた」

「ありがとう、ママ」


 優子は微笑んだ。

 この子たちには、絶対に言えない。

 彩花がナイフを刺したことだけじゃない。

 その次の夜のことも。

 私と彩花だけが知っている、もう一つの夜のことを。


《《ミネソタ、高橋真一》》


 電話を切った後、真一はしばらくホテルの窓から外を見ていた。

 彩花はこの国の遠くマンハッタンのどこかにいる。


 あの子が12歳だった冬のことを、真一は何度も思い返してきた。ミネソタから帰国した後の彩花は、確かに変わっていた。でも、真一には何が変わったのか、正確にはわからなかった。


 ただ、目が変わった。子供の目ではなくなった。

 優子は何かを知っている。

 ……真一はずっとそう思っていた。でも聞けなかった。聞いてしまったら、何かが壊れる気がした。


 彩花に会う。

 あの子の目を見る。

 それだけでいい。今は、それだけでいい。

 真一はカーテンを閉めた。


【注意・免責事項】

※本作に登場するすべてのキャラクターは18歳以上です。

※制服・学生風衣装・部活動ユニフォーム等の描写は、すべて演出上のコスプレ要素であり、現実の未成年を描写したものではありません。

※本作に登場する事件・設定・団体等はすべてフィクションであり、実在のものとは一切関係ありません。

※第4章以降では、過去の出来事や医療・倫理に関する重いテーマが語られますが、描写は簡潔に留めています。

※性的・暴力的要素を一部含みますが、過度に詳細な描写は行っていません。

※本作は特定の思想・行為を推奨するものではありません。

※苦手な方は該当章の閲覧をお控えください。

※飲酒・喫煙の描写が含まれます。

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