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「❤️彼女の妹 彼女の親友 Ⅰ」黒のストッキング姿の長身美少女の彼女の妹が突然部屋に上がり込んだ夜。机の下で絡みつく白い脚、迫るゴスロリ。  作者: ⚓フランク ✥ ロイド⚓
第4章 彼女の姉 彼女のママ

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第2話(1) 高橋真一と優子

「誰か、彩花に会って、話を聞けないかしら?無理よねえ……」とアンヌ先生がため息をついた。

「……アンヌ先生、パパがミネソタ勤務なんですが、時々、NYの米国本社に出張します。ママに事情を話して、パパに様子を見に行ってもらうとか、できると思います」


「父親が娘の様子を見に行くのは自然な話しよね?そうしましょう。それで、その後は……」と真理子がアンヌ先生を見た。「アンヌ、私はアメリカに行ったことがないのよ?」

「あら、そう。私は学会で何度も……そうね、『米国のトランスジェンダー研究における社会的影響調査』というのを大学の理事会に出せば、出張費がでそうね?2人分くらいは?」

「文化人類学の研究生でも?」

「社会的影響調査でしょ?民俗学も必要よ」

「アンヌ、あなた、頭いいわね?」……真理子、それはずる賢いと言います。


「凜花ちゃん、遥ちゃん、こういう悪魔二人をアメリカに輸出したら危険ね?」

「女将さん、アンヌ先生と真理子、ズルしてますよね?」

「東京都も中小企業の海外展開に対して、補助金が出るのよ。このお店、株式会社『分銅屋』なのね。それで、『㈱分銅屋の米国進出事前調査』という名目なら、200万円は出るわねえ……助手が必要よね?物理科の学生が二人?」

「女将さん、それ!私と遥!」

「そうねえ、小池百合子に掛け合いましょうか?」

「あの、ぼくは?」


 私、凜花、女将さん、真理子、アンヌ先生が声を揃えた。


「お留守番!」


《《悠馬の部屋》》


 北千住から四谷の悠馬の部屋に戻った三人。


「よし!じゃあ、早速、みんなで家に行こう!それで、ママに説明して……」と凜花が立ち上がろうとした。私が、手を引っ張って座らせた。

「この、脳筋女!行動が先に出る!あなたね、『ママに説明して……』って、どうやって?あなた、バカなAI並の頭脳の持ち主?真理子なら言うわよ、『あなたぁ~、おバカなお猿さんなのぉ~?』って」

「悠馬!聞いた?聞いたわよね?私のこと、『脳筋女』って言った!『おバカなお猿さん』って言った!」

「言われて当然だろう?」

「あ!悠馬、遥の味方をした!何よ!遥にはもう彼氏がいるんですからね!あなたの手に届かないのよ!いい気味よ!あなたには私しかいないのよ!キィ~!」


 私と悠馬は顔を見合わせた。悠馬が、「遥、これはこれで、可愛いんだからね……」とボソッと言った。あ~あ。

「凜花、『キィ~!』は良いから、まず、ママにどう説明するの?」

「それは、この姉ちゃんの論文を見せて……」

「見せて?」

「……説明する……私は、説明のポイントがわっかんないから、悠馬と遥が……」

「私たちが?」

「……」


「だぁから、これから、どう説明するか、悠馬とあなたと私が相談して、決まったら、あなたの家に行くんでしょ?」

「……そうです……」

「バカ!」

「悠馬ぁ、今晩は、遥が『バカ』連発する!泣く!凜花、泣きます!」

「……遥、凜花を泣かさないで……」


 悠馬、だんだん、過保護になってる!バカップル化してんじゃん!


《《相談》》


「じゃあ、整理しよう」と悠馬がノートを出した。「ママに伝えること。① 彩花が書いた論文の内容、② その論文が倫理的に問題がある理由、③ パパが彩花に会ってほしいというお願い。この三点だ」

「……私、一番目も二番目も説明できない」と凜花が正直に言った。


「わかってる。だから、①と②は遥が説明する。③は凜花が頼む。パパへのお願いは娘からの方が効く」

「悠馬は?」

「ぼくはいない方がいい。キミの家族の話だ」


 凜花が「悠馬も来て!」と言いかけた。私が手を引っ張った。


「悠馬の言う通り。凜花、これは家族の話よ。悠馬がいたら、ママが気を遣う」

「……そっか」凜花が珍しく素直に頷いた。「わかった。悠馬、待ってて」

「ああ」


 悠馬がコーヒーを淹れた。三人で飲みながら、私は説明のポイントをノートにまとめた。凜花はそれを読んで「難しい」と言い、読み直して「ちょっとわかった」と言い、もう一度読んで「やっぱり難しい」と言った。


 やれやれ。


《《高橋家》》


 高円寺の高橋家に着いたのは夜の八時過ぎだった。ママが出てきた。エプロン姿。夕食の片付けの途中らしい。


「凜花、遥ちゃん、どうしたの?二人揃って」

「ママ、話がある」と凜花が言った。いつもより声が低かった。


 ママの表情が少し変わった。


 リビングに通された。テーブルに座った。凜花が論文のプリントを取り出した。


「ママ、これ、彩花姉ちゃんが書いた論文なの」


 ママはプリントを受け取った。表紙を見た。

 一瞬、表情が止まった。


「……彩花が書いたの?」

「うん。留学の許可を得るための論文らしいんだけど……内容が、ちょっと、問題があって……遥が説明してくれる」


 ママが私を見た。


 私はできるだけ平易に説明した。性ホルモンの抑制薬のこと。未成年への倫理的問題のこと。ヨーロッパで規制が進んでいること。マウントサイナイがその最前線であること。


 ママは黙って聞いていた。


 途中で、一度だけ、論文に視線を落とした。その時のママの目が——私には少し気になった。驚いているというより、何かを確認しているような目だった。


 説明が終わった。ママはしばらく黙っていた。


「……そう」と小さく言った。

「ママ?」と凜花。

「……遥ちゃん、ありがとう。よくわかったわ」ママはプリントをテーブルに置いた。「彩花は……昔から、自分の考えを曲げない子だったから」


 それだけだった。


 凜花が「ママ、ショックじゃない?」と聞いた。


「ショックよ」ママは静かに言った。「でも、彩花がこういうことをする子だとは……薄々、思っていたわ」


 薄々、思っていた……、その言葉が、少し引っかかった。


「ママ、パパに連絡して、次のNY出張の時に彩花姉ちゃんに会ってもらえないかな?様子を見てほしくて」

「……そうね。パパに話してみる」ママは立ち上がった。「今、電話してみましょうか。時差があるから、今ちょうど向こうは朝のはずよ」


《《国際電話》》


 ママがスマホを持って、パパに電話した。スピーカーにはしなかった。別室で話した。凜花と私はリビングで待った。


「ねえ、遥」と凜花が小声で言った。

「何?」

「ママ、なんかおかしくなかった?」

「……どういう意味?」

「ショックを受けてるんだけど、ショックの種類が……私が思ってたのと違う気がして」

「……」


 私も同じことを感じていた。でも、何も言えなかった。


 五分後、ママが戻ってきた。


「パパ、わかったって。来月、NYに出張があるから、その時に彩花に会いに行くって言ってた」

「ありがとう、ママ」と凜花が言った。


 ママは微笑んだ。でも、その笑顔の奥に、何かが沈んでいた。


 私には見えた。でも、凜花には見えなかっただろう。


 やれやれ。

【注意・免責事項】

※本作に登場するすべてのキャラクターは18歳以上です。

※制服・学生風衣装・部活動ユニフォーム等の描写は、すべて演出上のコスプレ要素であり、現実の未成年を描写したものではありません。

※本作に登場する事件・設定・団体等はすべてフィクションであり、実在のものとは一切関係ありません。

※第4章以降では、過去の出来事や医療・倫理に関する重いテーマが語られますが、描写は簡潔に留めています。

※性的・暴力的要素を一部含みますが、過度に詳細な描写は行っていません。

※本作は特定の思想・行為を推奨するものではありません。

※苦手な方は該当章の閲覧をお控えください。

※飲酒・喫煙の描写が含まれます。

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