↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/43

座敷童 蔵羅

10年前、2162年


「ルイーズ、これを見てくれ」

情報部でルイーズの同期、高橋がタブレットの画面を見せる。


「・・・この波形は、妖力?」


「やっぱりそうか、最近やたらと活発なんだ」


「妖魔夜会が動いてる?」


「妖怪が何を考えてるのか、気になるわね」

ルイーズは顎に手を当てて考える。

「クララ様に聞いてみましょう」


「そう言うだろうと思って、ヘリを用意してある」


「さすが、高橋!」


ルイーズと高橋は、エレベーターで屋上まで行くと、ヘリに乗り込んだ。


「あ!ぼたもち!」

ルイーズがヘリの座席に着くなり、大声を上げる。


「それなら、ここに」

高橋が紙袋を見せる。


「アンタは絶対に出世するわ」

ルイーズが紙袋を受け取る。


「出世なんて、勘弁してくれ」

高橋がため息をついた。


1時間後。


ヘリは、都会から遠く離れた山間を飛行していた。


「もうすぐね」


「ああ」


しばらくすると、山の中にひらけた場所があり、ヘリが着陸する。

着陸した場所から少し離れた場所に、藁葺き屋根の古民家がある。

ヘリからルイーズと高橋が降りると、古民家からおかっぱ頭で和服姿の女の子が歩いてくる。


「クララ様、ご無沙汰しております」

ルイーズがおかっぱ少女に声をかける。


「よう来たのぅ、ルイーズ、高橋」

クララが2人に挨拶をする。


「クララ様、お元気そうで何よりです」

高橋が笑顔で応える。


「おぬしらが来るだろうと思っておった、さあ、入れ」

「おっ!その袋は・・・」


「伊苅堂のぼたもちです、どうぞ!」

ルイーズが先程の紙袋をクララに渡す。


「おお〜!でかしたぞ!」

クララは紙袋を受け取ると、スキップして古民家に入っていく。


「クララ様、お茶は私が」

高橋がクララの家の台所でお茶を淹れる。


「ここ最近の妖力の件じゃろ?」

クララは袋からぼたもちを取り出す。


「はい、妖魔夜会が動き出しているのでしょうか?」

ルイーズがクララの向かいに正座する。


「うむ、頭目の大外道が伐たれてから、大人しくしておったが・・・ん!?美味い!やはり、ここのぼたもちは最高じゃ!」

クララは口の周りにあんこを付けて喜んだ。


「新しく妖魔夜会を仕切る妖怪が現れたと?」


「うむ、ワシが追放された時、妖猫の火車が『妖鬼の里』をまとめておったはずじゃが・・・」


「まさかUPが、妖怪にも!?」


「UPには、闘争心や悪意を高めるという効果も認められてます」

高橋がお茶を運んでくる。


「ええ、人間だけでなく、動物にも効果があるという報告も」

ルイーズがお茶をクララの前に置く。


「ワシもしばらく、おぬしらと行動を共にするとしよう、何かあった時に、ここでは不便じゃ」

クララは立ち上がると、カバンに荷物を詰め込み始めた。


「そうしていだけると助かります、クララ様」

ルイーズがクララに頭を下げる。


ーーー元妖魔夜会の幹部で、470年生きている座敷童のクララ様、彼女にどれだけSGJが助けられてきたことか・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。