氷雪華のヒーロー日誌 第1回
私の名前は氷川雪乃、18歳。
ひょんなことからヒーローを目指すことになった。
ヒーローを目指す前は、毎日学校に行って、部活をして、家に帰ってからは勉強と自主練の日々だった。
ヒーローを目指すと決めて、そんな日々はもう来ないと思っていたけど、クララ様のはからいで、学校生活に戻ることができた。
ただ、訓練があるので、部活を続けることができなくなったのは残念だ。
でも、友達と一緒に勉強したり、おしゃべりをする日々が、とても楽しくて、かけがえのないものだと、気づくことができた。
そんな大切な友達を紹介したいと思う。
まず、私の親友とも言うべき、クラスメイトの飯島珠希さん。
中学校からの友達で、ずっと同じ剣道部だった。
いつも明るく、活発な女の子で、弱音を吐くところを見たことがない。
ショートヘアで、見た目はボーイッシュだけど、お洒落が好きな普通の女の子。
一度、大喧嘩したことがあって、その時の珠希の怒鳴り声は、今でも記憶に残っている。
チョコチップメロンパンが大好物だと、あの時初めて知った。
剣道も強くて、県大会ベスト4の腕前だ。
珠希については、いっぱい書くことがあるけれど、これくらいにしておく。
次に紹介するのは、クラスメイトで、実はクラスきっての秀才、岡林梨々花さん。
岡林さんと知り合ったのは、高校2年生になってから。ノートを借りたのがきっかけだった。
眼鏡をかけていて、黒髪を後ろで束ねているだけの、真面目そうな見た目だったので、きっと綺麗なノートを取っているのだと思い、ノートを借りた。
しかし、現実は違っていて、岡林さんは授業中に内容を理解できてしまうため、細かくノートを取らないのだ。
正直、全く参考にならなかったが、質問すると分かりやすく教えてくれる。
お家があまり裕福ではないのか、お昼はよく、値引きシールのついたパンを食べている。
だから、私のお弁当を美味しそうに食べている彼女を見ると、すごくうれしい気持ちになる。
そして、最後は内海亜希奈さんと木村架純さん。
この二人は幼馴染で、内海さんとは私の中学校3年生の時のクラスメイトだった。
二人はとても仲が良くて、いつも一緒にいるし「アッキー」「カスミン」とお互い呼びあっている。
内海さんは校則で禁止されているメイクを毎日している。どうやら彼氏がいるらしく、木村さんに相談しているところをよく見かける。
そんな内海さんだけど、とても優しい人だと私は知っている。
中学校時代に、いじめられている人を、体を張って庇っているのを見たことがある。
あの時、自分の不甲斐なさを痛感したのをよく覚えている。
だから、私と仲良くしてくれて、とてもうれしい。
木村さんは内海さんと違って、とても大人しく、休み時間は本を読みながら内海さんの恋愛相談をしている。
とても絵が上手で、美術の授業で木村さんの絵を初めて見た時は、とても驚いた。
なんでも同人誌を書いていて、イベントで売りに行ったりしているらしい。
そんな時は、内海さんもいつも手伝いに行くらしい。
最近聞いた話では、小学生の頃、木村さんを『オタク』と呼んでバカにした男子がいたらしい。
内海さんは、その男子に無言で近寄ってビンタしたそうだ。
木村さんが言うには、クラス中にビンタの音が響き渡って、全員の注目を集めたらしい。
私は、内海さんらしいエピソードだなぁと思った。
明日も、学校で皆に会えるのが楽しみだ。
皆でお弁当を食べられるのはうれしいけど、あのお弁当っていくらかかってるんだろう?




