イッタイナンナノ!コイツラハ!モウ!
読んでくださり、ありがとうございます。
金曜日のお昼時ですね...。皆さま、お疲れ様です。土日休みの人も、土日仕事の人も、一緒に頑張りましょう。(私は土日も仕事...)
「もしかしてここ数日、地上をグルグルと移動してたのって錦木さん達?」
げ!ほらバレてた…。やっぱりモグラの獣人がいるとなるとバレてると思った…。ここはしっかり誤魔化さないといけないな。グランとタグリンは協定を結んでるからだけど、こいつらは全くの別物。ただの魔王の部下だ。
「あぁ、実は探し物を……」
「そうそう、この御三方は私達に用事があってな、会議が行われる場所を探してたんだ。」
なんとか誤魔化そうとしてたところ、グランがまさかの事実を言ってしまった。おいおいおい…うそだろ?まじかよ…。隣のクルーシアとカタルも流石に驚いてる。くそ…かといって慌てる様子をとったり、グランに怒ったとしても逆効果だ。これは大変なことになりそうだ…
「…。」
「…。」
マルジュアとハイリクンが黙り込む。くそ…!やるしかねえか…。
「なぁーんだ!そういうことだったんですね!なら、さあさあ、私の背中に乗って!地下に行きますよ!錦木さん!」
マルジュアが四つん這いになり、自身の背中を指差しながら乗るように促してきた。くそ、一体なんなんだ?!このゆるさは!普通もっとギクシャクするだろ!
予想外すぎる展開で頭が追いついてないが、魔王、そしてその周りの奴らの顔が見れる。これ以上の好機はない。危険も伴うだろうが行くしかない。
「イッタイナンナノ!コイツラハ!モウ!」
四つん這いになってるマルジュアの背中の上に俺とクルーシアが乗ると、俺の後ろにいるクルーシアが俺の背中に文字を書いてきた。本当にそうだ。イッタイナンナノ!コイツラハ!モウ!だ。ちなみにカタルは体がデカすぎて安定の徒歩だ。
しばらくすると、先頭を歩いていたハイリクンが立ち止まった。
「では錦木さん、少しお待ちを。」
ハイリクンが大きく深呼吸をし、爪を構え、地面を掘り始めた。ものすごいスピードで、ものすごい音をたてながら掘り進め、あっという間に直径3メートルほどの穴が空いた。やはり、獣人はすごい。戦うとなると厄介だ。
「お待たせしました。それでは参りましょう。」
地下に入ると、幅3メートルほどの一本道があり、10メートルほど先に木の扉があった。一本道の壁上部にはちゃんとした灯りがあった。明かりとはいっても、ガラスでできた筒の中に、松明のようなものを入れてる感じの物だ。しかし、そのガラスも古臭いというか、ボロいというか、ちゃんとしたものではなかった。扉に近づくにつれ、声が聞こえ始めた。複数人いるようだ。ほぼ確定で白熊の獣人と魔王がいる。
「ギュッ…ッ」
後ろにいるクルーシアが俺の服を強く握ってきた。緊張してるのかな?まぁ確かに、この先に俺たちが探し求めてきた、仇がいるんだもんな。怖いのかな?いや、武者震い的なものだろう。俺も身構えとかないと。実はこの地下に入る前、クルーシア、カタル、それぞれにカップラーメンを1つずつ渡していた。おそらく、大抵のものはこのカップラーメンの美味しさにやられるだろう。そこはなんとなく今までの感じで自信を持っていた。まぁ、完全に企業様の努力の結果なんだけどね。
「フンッ…フンッ」
カタルはカタルで興奮を少し抑えきれずにいた。一歩一歩足を踏み出すたびに鼻息が漏れている。いつもの「ウホウホ」口調じゃない。なんだかんだこいつも優しい。他人のためにちゃんと怒れてる。俺も俺で今までのことを思い返し、心を決める。
「コンコン」
「魔王様!客人がいたようです。お連れしました!」
ハイリクンが木の扉をノックし、魔王に尋ねた。
「おう。入れ。」
魔王と思われる人物がハイリクンの問いに答えた。その声の重さは空間の重さも変え、場の空気が重くなった。それに反発するように、俺、クルーシア、カタルが心の中の剣を抜く。
「ガチャ」
俺たち3人はついに魔王と出会った。
【残りのカップラーン数】 296個
「カップラーメン1年分が当たった俺、貧困異世界で無双する」を読んでくださり、ありがとうございます。
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