や、やりづれぇ...。
俺とクルーシアとカタルは驚きのあまり心臓がバクン!と跳ねた。おいおいまじかよ。なら明日まさか…戦争か?っていうか、俺たちの会議潜入の目的って、「魔王直属の獣人たちにどんなのがいるか確かめる」って事だったよな?もう目的達成されてるじゃねえか…。おそらく、グランとタグリンは嘘をついていない。隣にいるカタルがクラーク村に派遣されていたのがいい証拠。さっきグランも「クラーク村の担当が空いたから他の獣人が派遣された」とか言ってたし。
「ゴロゴロ…ゴロゴロ…」
突如として地面から大きな音と振動が鳴り響き、地面がモコモコと動き始めた。それに合わせてクルーシアは爪を出し、カタルはドラミングを始める。
「よぉー、グランとタグリンー、久しいなあー」
「久しいなあー」
「マルジュア!ハイリクン!」
地面から顔を出したのはモグラの獣人のマルジュアとハイリクン。だが、なんか様子が変だ。…あれ?こいつらもスーツ着てね?
「あ、お隣にいる御三方はー?」
「あぁ、なんかちょっとたまたま出会って仲良くなってな。」
「そうなのかー。」
モグラの獣人、マルジュアとハイリクンが地面から抜け出してきた。やっぱりスーツを着ていた。全身を見ると大きさは3メートルほど。そしてその2人が近づいてくる。くそ…戦闘か?やべぇ、あまりにも突然すぎてカップラーメン用意できねえ。一旦クルーシアとカタルに任せるしかないか…。
「ごめん、クルーシアとカタル、カップラーメンは今すぐ用意できそうにないから、一旦頼ん…」
「ス、スーツだ!!!!」
「ウホウホウホーーー!!!!」
クルーシアとカタルはまたしてもスーツに夢中だった。くそ!どうする!段々と近づいてくるぞ!
モグラの獣人のマルジュアとハイリクンがついに目の前まで来た。すると、なぜかもぞもぞと動き始めた。
「私、株式会社魔王企業のマルジュアと申します。」
「私はハイリクンと申します。」
グランとタグリンと同じように名刺を渡してきた。しかもモグラであるため地面を潜る際に土が入り込まないように普通の名刺ケースではなく、しっかりと密閉された名刺ケースを使用していた。
「あっ…どもども。私は錦木といいます…。」
つい癖で俺自身も両手でしっかりと少し会釈しながら名刺を受け取ってしまった。くそ、俺も丁寧になっちまうじゃねえか…。やりづれえ。
【残りのカップラーメン数】 296個
「カップラーメン1年分が当たった俺、貧困異世界で無双する」を読んでくださり、ありがとうございます。
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