第6話「新しい学校」
朝、私は日の光で目を覚ます。
「あ、朝」
「よく眠れたようじゃな」
「うん」
寝起きなので、少し眠い。
「今日は学校じゃったか」
「そうだ、学校だ。顔洗わないと」
そう言い、洗面所に向かう。
「あら、おはよう」
「うん、お母さん、おはよう」
「顔、洗いに行くのね」
「うん」
「ご飯できるからすぐおいでね」
「わかった」
洗面所に来て、蛇口をひねり、水を出して顔を洗う。
今日から新しい学校。
少しドキドキする。
ちゃんと、やれるかな………
「心配はいらん、わらわもおるし、新たな友もできるじゃろう」
(うん、ありがと)
顔をふいて、リビングに向かう。
席に座って、朝ごはんを食べる。
パンです。
「学校、楽しみ?」
「うん、でも……」
「心配な気持ちはわかるわ。でも、あなたなら大丈夫よ」
「母上もそう言っておる、大丈夫じゃ」
「うん、ありがと」
パンを食べ終わり、学校に行く準備をする。
「えっと、鞄に、持っていくものは………」
「学校は色々持っていかなくてはならんのか。最近の童は大変じゃの」
(まぁ、筆箱とか色々とね)
「なにか、本のような物はいいのか?」
(教科書のこと? 教科書は学校によって違ったりするから、あっちでもらう)
「そうなのか。不便じゃな」
まぁ、わからなくもないかも。
「よし、これで準備オッケ」
「行くのか」
(うん)
そして、玄関に向かう。
「行ってらっしゃい」
「うん、行ってきます」
お母さんにも挨拶をして、ガラガラガラと扉を開けて外に出て、学校に向かう。
(昨日の道を通ればいいよね)
「うむ、神名、お主が決めたのじゃ。それになにかが襲ってきても、わらわが守る」
(うん、頼りにしてる)
歩き続けていると、やがて私の通う高校、『市立式守高等学校』が見えてきた。
「………」
私は高校の前で立ち止まり、校舎をながめていた。
(よし)
心を整え、高校に向かう。
「教室とやらに向かうのか?」
(ううん、最初は職員室に向かわないと。手続き?があるとか)
「なるほどなのじゃ」
そうして、私は職員室に向かう。
「えっと……」
学校案内を見る。
「職員室は、あっち」
「複雑じゃな、迷いそうじゃ………ん」
(一瞬、視線を感じたような、気のせいか?)
「………あの子……」
やがて、職員室についた。
私は扉を叩く。
すると、先生らしき男性が出てきた。
「君は」
「今日から転校してきた、周防 神名です」
「あ、待ってたよ!」
と、三十代ほどの優しそうな男性教諭が立ち上がり、近づいてきた。
「あぁ、彼女が例の転校生か。彼が君の担任の安藤先生」
「遠いところから大変だったね。はい、これが新しい出席簿と、ロッカーの鍵。事前に送ってもらった書類は確認できてるから、この受領書にサインだけもらえる?」
言われるままにペンを取り、走らせる。
先生はプリントの束をトントンと机で整えながら、にこやかに言った。
「うちのクラスは賑やかだから、すぐ馴染めると思うよ。じゃあ、そろそろ予鈴が鳴るから教室へ行こうか」
先生の後ろを歩きながら、私はドキドキする心を落ち着かせた。
階段を登り、廊下を進み、やがて教室が見えた。
『1-3』
その文字が、
「ここだよ」
「はい」
大丈夫、私はやれる。
緊張している、それはわかる。
でも、大丈夫。
「落ち着け」
四季ちゃんがそう言う。
(うん)
「じゃ、合図するから、入ってね」
「はい」
そして、安藤先生は入っていった。
中で色々な話し声が聞こえる。
そして、
「今日から新しい転校生が来る、入っていいよ」
そう聞こえ、緊張した足を進ませ、入る。
そして、私が黒板の前に立ち、先生が私の名前を書く。
息を整え。
「新しく転校してきた、周防 神名です! よろしくお願いします!!」
そう、挨拶した。




