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四季王の山  作者: れんP


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第4話「新しい土地と学校」



「よし、このくらいでいいかな」


私は予習を終わらせた。


そのとき、


「ただいま〜」


ちょうどお母さんが戻ってきた。


「あ、そうだ」


「聞きに行くのか?」


四季ちゃんがどこからか現れてそう言った。


「うん」


そう言って母のところへ行く。


「ねぇ、お母さん」


「あら? どうしたの?」


「学校とか、見に行きたいんだけど」


「あら? だったら一緒に来ればよかったのに」


「ごめん」


母はふふっと笑い、


「別に良いのよ。そう言うと思って、はい、これ」


「地図?」


「えぇ。だいたい必要になる場所は目印で書いといたから、それを見てね」


「うん、ありがと。行ってきます」


そう言い、縁側に靴を置いていたので、縁側から外に出た。


「車とか、気をつけるのよ〜」


母の声が聞こえた。


「は〜い!」


そう返事をして向かった。


私は地図を広げる。


「さて、どこから行くか」


四季ちゃんも覗いてきた。


「四季ちゃんも来るの?」


「当たり前じゃ。お主を守ると言ったであろう」


「あ、たしかに。じゃあ、まずは学校を見に行きたいな」


そう言うと、


「……よし、行こう」


四季ちゃんが勝手に進む。


「学校、あっち」


そう言って、四季ちゃんが進んだ方向と違う道を指さす。


「おぉ、すまんすまん」


そうして、私たちは進んで行った。


「そうじゃ」


声が頭に響いた。


「わぁ!?」


思わず大きい声を出す。


「普通の人間にわらわは見えん、じゃから、念話で話せ。お主の考えをわらわが読むから、普段通りで良いぞ」


(わ、わかった)


いきなりそんなこと言われても、と思った。


「それに、このあたりはずいぶん変わったのじゃな」


(昔と違うの?)


「当たり前じゃ。時が経てば、時代も地形もヒトも変わる。それが自然の摂理じゃ」


(そうなの?)


「あぁ! そうじゃ」


(………)


まぁ、いいか。


「えっと、ここを曲がれば………あ、あった」


道を曲がった先に高校が見えた。


私たちはその高校に近づく。


「ここが、私の通う、学校?」


私は地図を確認する。


たしかに、ここと書いてある。


「なるほど、ここか……変わってないのじゃな」


(昔もあったの? さっき、変わるって)


「変わらんものも、たまにはあるのじゃ」


(………)


あやふやだ。


「それに、閉まっておるようじゃな」


(今日は休日だから)


「なるほどな」


どこか古く、どこか新しいその校舎は、どこかさみしく、勇ましくもあった。


「………ん? ………ふむ」


四季ちゃんがなにか鋭い目をした。


(どうしたの?)


「いや、一瞬じゃが、なにか禍々しいオーラ的なものを感じたのじゃが………」


(学生だし、七不思議とか?)


「そうかもしれんが、いや、今はいいじゃろ。襲ってくれば退治すればよいだけじゃ」


四季ちゃんはそう言って笑う。


(頼りなさそう)


「なんじゃと!?」


(あ、聞こえるんだった)


「この〜! わらわが頼りなさそうじゃと!? いいじゃろう、あのオーラの持ち主を探し出し! コテンパンにしてやるのじゃ! 見ておれ!!」


(わ、わかったよ。ごめん)


「まぁ、分かれば良いのじゃ」


(ほ、他のところ見に行こ)


「あぁ、了解なのじゃ」


そう言って、次の場所を見に行く。


その後ろに人影が。


「………っ!? あのオーラは………」


その影はすぐに消えてしまった。


何だったのか?


「ここはなんじゃ? 城か?」


(お店だよ。物を買うの)


「物、というと?」


(食べ物とか)


「なんと、最近ではこう言う店で食物を買うのか。時代は大きくなったものじゃ」


(昔は違ったの?)


「あぁ、こんなに大きい店はなかったはずじゃ」


(そうなんだ)


「そうじゃ、他に見ておく場所はないか?」


(そうだね、登下校の道を再確認したいかな)


「よし、そうと決まれば行くのじゃ!」


私たちはそれで学校から家までの道を見た。


その最中。


「えっと、こっちだよね………」


「そうなのじゃ!」


地図を確認しながら進んでいくと、


「神名よ、止まれ」


四季ちゃんが突然そう言った。


「え?」


(なに?)


「敵じゃ」


すると、白いフェンスの隙間からなにかが這い出てきた。


「オオォォォォォオオ………」


ソレはドロドロとしていて、細く不気味な顔のようなものがあった。


(なに、あいつ)


「お主はわらわを見えるようにすこし脳を書き換えたから見えるじゃろ。アレが妖魔じゃ、昔は妖怪と呼ばれておったのじゃ」


「妖魔……」


ドロドロとしたその影は近づいてくる。


「オォォォオオオ、シンセン、シンセンナ匂イ〜〜!」


「泥坊主か」


(え? 坊主!? たしかに頭っぽいところはツルツルだけど)


「まぁ、察するに神名の生命力を狙っておるのじゃろう。コヤツの生命の色は濃いからの………じゃが、そうはさせん!」


「オォォォオオオ!!! ヨコセーーー!!! ヨコセーーー!!!」


ドロドロとした妖魔『泥坊主』が向かってきた!


「わぁ!?」


なんとか避けた。


「大丈夫か!?」


(どうするの!? 私、戦えないよ!?)


「問題ないぞ、わらわが相手になる!!」


「オオォォォォォオオ!!!」

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