第12話「登校と学校へ」
「なんとか遅刻せずに済みそうかな」
山の管理を終え、学校へ向かった私たちは、時間ギリギリになる前に学校へ向かい、他の人も登校している時間になんとか間に合った。
「だいぶ走ったの。わらわは浮いているから疲れんが、お主は大丈夫か?」
(はぁ、ちょっと疲れた)
「ちょっとで済むのか、すごいのじゃな。お主の持久力」
息を整える。
(まぁ、体力には自信があるので)
「それは素晴らしいのじゃ」
四季ちゃんがそう言った、その時。
「神名ちゃ〜ん!」
後ろから見知った声がした。
「あ、圭ちゃん」
そう呼ぶと、圭ちゃんは近寄ってきた。
「やっぱり神名ちゃんだ。一緒に行こ〜」
そう言い、私も一緒に歩く。
「神名ちゃん、いつもこの時間に来るの?」
「おじいちゃんから相続した山の管理もあるから、だいたいの時間はわからないかな」
「そうなんだ。すごい! 山を持ってるの?」
圭ちゃんが顔を近づけて言う。
「え、あ、うん。相続したの」
「へぇ〜、いいな〜。私も昔は山に住んでたから、懐かしいな〜」
「山に住んでたの?」
「あ………うん、親の関係でね」
「そうなんだね」
「てことは、神名ちゃんは山に住んでるの?」
「ううん、山の隣のおじいちゃんの家に住んでるよ」
「そうなんだ! ねぇ! 今度行ってみていい?」
「え? いいけど」
「うん! 約束ね!」
「うん!」
「友とは良きものじゃのう」
四季ちゃんは、その様子を見てそう言った。
やがて、市立式守高等学校が見えてきた。生徒たちの挨拶も鮮明に聞こえてくる。
「私、もっと馴染めるかな」
そう、口走る。
「何言ってんの? 大丈夫! 私がいるから!」
「………ふふっ、ありがと」
「えへへ、さ、行こ」
「うん」
そう返事をして、教室に向かう。
今日はどんなことが起こるのかな?
それが少し楽しみになってきた。
「あの少女か………」
謎の影が忍び寄る




