莉乃の進路は?
事情あって詠介パート続きます。
「それくらいかな?ま、適当なんだけど…」
娘とお弁当作り。
楽しいな。
「…そうなんだ。」
適当と聞いてガッカリする莉乃。
「まぁ、大体の味付けがわかりゃぁ、何でも作れるよ!」
「うん、頑張ってみる!」
「莉乃の作る夕食は、十分美味しいし、大丈夫だよ!」
うん、美味しいんだよ。ホントに
「美味しい?嬉しいな。でも、本に載ってるのそのまま作ってるだけなんだけどね。」
「まぁ、普通、それが難しかったりする。じゃあ、焼いてみる?」
だし巻き玉子を作る。お弁当用に硬めにできるようにした、エイスケスペシャルだ。
「あ、弁当箱、そこにいれてある。」
「あ、私取るね」
あ、ちょっと高い場所にしまってあるんだった。莉乃が背伸びして、手を伸ばす。
「お、無理するな!」
玉子焼きができて、火を止めると
「うーん、もう少し…」
届かんだろ…
と思ったら、弁当箱をつかみ損ねて、食器棚から食器が崩れて、莉乃に落ちていく。
「危ないっ!」
莉乃に被さり、莉乃をかばうことができた。
「あ、ありがとう。」
「いや、怪我してない?」
「うん、当たってないから……。手ぇ」
あ、どさくさに紛れて、お尻に手が当たっていた。
「あ、ごめんね!」
すぐに手をどけたけど…
覚醒したペアーとは、ちょっと違うか?
硬めだったな…
…
……
いや、なに考えてるんだ。莉乃だろ。娘だろ!
でも、でもね。
あの、覚醒ペアーちゃん、可愛かったなぁ。
いや、あの、今の莉乃も、めっちゃ可愛いよ!
可愛い俺の娘だ!
「何ジロジロ見てるの?やだな!」
あ、つい、覚醒ペアーちゃんと比べてしまって…
ごめん。サイテーだな。
「いや、莉乃に怪我がないかなって。」
「ふーん。なら良いけど!」
そんな感じで、愛娘弁当を持っていく幸せな日々が始まりました。
ある日。
「3者面談?」
莉乃ももう中学3年になる。進路か?
「うん、高校受験のことだって。」
「莉乃は?希望は?」
「うーん。わからない。みんなと同じとこが良いけど。」
みんな?
いつも一緒の4人組か?
みんな良いコなんだけど、進学となるとうまくいかんよね!
「陽菜と舞は、桜花高校に行こうかなっていってた。」
名門女子高だな。ちなみに県庁のすぐ近くにある。
「優香は、幼馴染みの彼と、第一に行くって」
公立トップ校だな。みんな出来が良い!
莉乃の顔が少し暗い。
「私は、成績的にどちらも厳しいかなって…」
「ごめんな。家事手伝わせてるからだよな?」
「ううん。それはしょうがないよ。」
「よし、じゃあ、勉強時間確保のため、家事の割り振りを見直そう!」
魔法使いしながらじゃキツいか?
いや、報酬もある。家事代行という手もあるか。
「そんなことしなくて大丈夫だよ!一応、第一志望は桜花にするけど、行けそうなところ面談で相談するし…」
まぁ、どっちにしろ勉強時間は確保してやらんとだな。
家事代行サービスでもしらべて見るかな。
でも、魔法少女の仕事もある。
…うーん、高校受験、第一志望に行くの莉乃には、努力することすら難しいのか。
親としては、何とかしてやりたいが……
3者面談の日。
「よろしくお願いします。」
「あ、千葉さんは、お父さんですね。よろしくお願いします。」
「はい、私には、母がいないので…」
担任は、30位の女性だった。まぁ、普通の女の人。
成績や学校での莉乃の生活ぶりなんかを、説明してくれていた。
成績は、中の上位。成績から桜花高校は、少し難しそうということだったのだが…
「千葉さんには、課外活動が認められて、桜花高校より勧誘が来ています。」
ん、どういうコト!
「一応本校から推薦と言う形になります。一般入試も受けてもらいますので、受験勉強もするべきですが、今の成績であれば、問題無さそうですね。」
…魔法少女関係か?また強い力を感じるな。
フルート星人のサクラさんか、蒼井さんに聞いてみるか!
とはいえ
「へぇ、まぁ、良かった?な莉乃!」
莉乃も釈然としないものの、
「うん。まぁ、普通に合格できるくらいには、頑張りたい…かな」
「まぁ、今度、桜花高校で見学と説明会あるから、山野さんや渡瀬さんと行ってきたら良いわ!」
山野陽菜と渡瀬舞、莉乃の友達だな。
帰り道。
「莉乃。課外活動って、部活とかしてないのに、何してるの?」
一応聞いておかないと、逆に怪しいか?
「ん、なんと言うか。……人助け?かな。」
「ふーん。よくわからんが、ボランティアみたいなもんか?」
「そんなものかな。まぁ、役に立って良かったよ!」
あ、通知きてる。
「おとうさん。ちょっと用事できたから先帰ってて!」
「俺も仕事だな。気を付けてな。」
「うんっ。ありがと!」
莉乃が頬笑む。
うん。かわいいよっ!
童貞を捨てても良いと言われたものの、捨てる予定もない……
今日も、ペアーと二人でベジタリア星人を、サクッと倒したのでした。
「チェリーさん。あの、今回もありがとうございました。」
「うん。怪我もなさそうで、良かった。」
援護のため、体は密着したまま……
「あっ、ごめんなさい!」
莉乃が照れて、さっと離れる。
「なんか、敵と戦うの、ホントのところキツイんですけど、チェリーさんが来てくれるから……」
莉乃が真っ赤な顔で、呟く。
まぁ、大人の莉乃と会うの、俺も少し楽しみなんだよ!
また、休んでしまいました。
読んでくださり、ありがとうございます。




