三十路女、寝起きは天国から地獄へ。
んん、、、
頭を撫でられている、、、
気持ちいい、、、
小さい頃にお母さんにやってもらったみたいな、、、
でも、大っきくて硬い手だな、、、
ちゅ、、、
ちゅ?
、、、、、
ガバッ
「どちら様?」
目の前には、、、と言うか、、、
同じベッドの上、、
「ベーク様にそっくり。」
そう、隣にはベーク様のそっくりさん、、、
髪長いな〜、ちょっとつり目がちかな、、、
って!男と同じベッドに寝てたっけ?
さっきから、静かな微笑みを浮かべて一言も話さないこの、人は一体、、、
バタバタバタバタッ
お?いきなり外が騒がしくなってきた。
「気付くのが遅いな、、、」
ッ!!!!!
バァン!!
「失礼します!」
外が騒がしくなったなと思えばいきなり部屋の扉が勢い良く開き、何故か笑っているのに目が笑ってないベーク様が入ってきた。
だけど、、、こっちはそれどころじゃない!
目の前の誰かわかんない人の声で、、、
腰が抜けた!!
なんちゅー破壊力を持った声なんだ!
ヤバイ!
「カエデ、おはようございます。侍女に支度の用意をさせましたので、起きれますか?」
気持ちは起きたいんだけどね!!
なにぶん、立てないんだよね、、、
「あっ、、、えっと、、、」
「ノックもせずに、女の部屋に入って来るとは、、、礼儀知らずなんだな。」
ひぇ〜なんか、この2人の周りだけ空気がヒンヤリしてるよー!
「レギー、貴方こそ、カエデの部屋に、、、しかもベッドに居るのは礼儀知らずでは?」
「カエデと言うのか?いい名だな。昨夜はカエデの方から、誘いを受けたんだか?」
うぇー?知らないよ!!!
ブンブン首を振って否定した。
「カエデと他の女性と一緒にしないで頂きたい。」
ベーク様の笑顔が怖い!!
「カエデ、昨夜は人型をとっていなかった。俺は獣族だ。わかるか?」
レギーと呼ばれた人が私の目を見ながらそう言った。
私の目に映るそれは深い青だった。
深い青、、、
「え!もしかして、昨日の、、、」
「そうだ。」
「さ、誘ったとか、そんなんじゃないから!なんか、疲れてたっぽいから、、、」
恥ずかしい!!
「カエデのおかげでゆっくり寝む事ができた。ありがとう。」
うぅ、、、声がヤバイんだって!
しかも、、、お風呂に入れちゃったり、抱っこして寝たりしちゃったのにーー!
ひたすら羞恥心に悶えてると
俺も同じ気持ちだったと意味不明な事を言ってるレギーっていうのかな?まさか、獣族かなって思ったけど、、、変身できるなんて!!
そんな私たちをジトリと見つめるベーク様。
「とにかく、陛下へ報告を。」
「あぁ。」
そして、私の頭を撫でて部屋から出て行った、、、、けど、何故かベーク様は残ってる、、、、
「カエデ、昨夜の事を詳しくお話しして頂けますね?」
笑ってるのに、笑ってないベーク様に私は羞恥心満載で、全部吐くハメになったのです。




