三十路女との出会い。〜獣族 ロッチェversion〜
神殿でウロウロしてたら、何だが皆が集まって色々話しているみたい。
何でも、異世界から巫女の魂をその身に宿した人が来たんだって、おまけに女の人が巻き込まれて、この世界に来ちゃったんだって!
面白そう!その、巻き込まれた人を見に行こう!!
勝手に神殿を出て来ちゃって、居ないのが分かったら怒られるけど、気にしなーい!
わくわくした気分で、お城に向かう。
誰にも見つからないように、上手に移動するの。
いくつか、部屋を覗いたけどなかなか見つからない。
動くのがしんどくなって、近くの窓に身体が当たった時、部屋の中の人が物音に気付いて窓を開けてくれた。
その瞬間、温かい空気が私の身体を包んで気が付いたら、何回も練習したのになかなか出来なかった、人の姿になれた。
そして、その人の顔をちゃんと見たの。
同んなじ色の目をしてた。すっごく優しそうな顔で笑って、抱き上げでくれたの。
それで、可愛い、可愛いっていっぱいぎゅーってしてくれて、グルングルンしてくれて、その度に温かい空気が身体中に感じて、すごく気持ちよかったの。
膝の上で、耳を触られた時はくすぐったかったけど、身体がポカポカして、眠たくなってきたの、一緒にお布団に入ってしばらく寝てたんだけど、アイツが帰って来たみたいで部屋の外に気配を感じたの。
まだ、人の姿のままだったけど、アイツは私がわかったみたいだった。
「神殿から勝手に居なくなるな!」
『何よ!いきなり!すぐに戻るつもりだったの!あんたこそ、帰って来たばかりで説教?この姿を見て、驚かない訳?』
「異世界の巫女様のお力だろう?」
『違うわよ!もう一人の人!まるで、ゼロアの木の守護者のよう、とっても温かくて、気持ちがいいの。』
ゼロアの木は神殿の裏にある丘の上の大きな木で、獣族にとってはとても大事な木なの。
うっとり、思い出に浸っていると神殿から、迎えが来ちゃった。
あ〜怒られるよー!名前も聞いてないのに!
また会えるかな。




